イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】トム・ハンクス、“期待を裏切った”ファンにガソリンスタンドで映画代金を返金

俳優トム・ハンクス(55)が監督、製作、脚本を手がけ、主演もした新作ロマコメ映画『Larry Crowne(原題)』が先月1日に公開され、あまり良い興行成績を上げずに終わったが、映画を見て、「失望した」という一ファンに偶然出会ったハンクスが、映画の代金を返金していたことが分かった。

タブロイド紙『ナショナル・エンクワイアラー』によると、事が起きたのはハンクスの自宅があるロサンゼルス郊外の富裕層の住む住宅街、パシフィック・パリセイズ地区のガソリンスタンド。ハンクスが車にガソリンを入れていると、隣の給油スタンドで同じように給油中だった夫婦が彼に気づき、「オーマイゴッド! トム・ハンクスさんじゃないですか?」と、まずは妻のほうが彼に話しかけて来たそうだ。

するとその女性は、「私達、ちょうど昨夜あなたの映画“Larry Crowne”を見たばかりなんです。」とハンクスに告げた。ハンクスが「どうでした、気に入りました?」と聞くと、女性の夫があろうことか、「いいえ。あまり気に入りませんでした。実際、あまり良い出来ではありませんでしたね。」と正直にハンクスに告げてしまったという。

妻のほうは夫の答えがハンクスを怒らせたのではないかとやきもきし、顔を真っ赤にしながらこう言い訳した。「実際には、そんなに悪くなかったですよ。私達はただ、もっと良いものを期待していただけなんです。」

ハンクスはそれを聞いて怒ったりせず、落ち着いて頭を振りながらこう言ったそうだ。「やれやれ。あなた方をがっかりさせてしまったようで、悪いことをしましたね。私が、映画の代金を返金するというのはどうでしょうか?」ハンクスは財布から25ドル(約1900円)を取り出すと、受け取れませんと抵抗する女性にあげようとしたが、代わりに女性の夫がそれを受けとって、懐に収めたという。

ハンクスは給油を終えると、夫妻に手を振りながら車に乗り込み、「次の映画はもっと良いものにしますよ!」と爽やかに言ってその場を去って行ったそうだ。

『Larry Crowne』はハンクス演じる海軍上がりの中年男が失業し、より良い仕事を得るためにコミュニティー・カレッジに通い始めるが、そこでジュリア・ロバーツ演じる講師に出会い、恋に落ちるというストーリー。ハンクスとロバーツという2大ハリウッドスターの共演にもかかわらず、世界興行成績は5200万ドルあまりと低迷し、批評家による映画の評価もさんざんだった。

その上に一ファンに「つまらなかった」と面と向かって言われるとは、“泣き面に蜂”のハンクスだが、切れたり怒ったりせずに、実にクールにオトナの対応をするあたり、その腰の低さに驚く。しかし25ドルを堂々と受け取った男性も、ちょっと図々しい。今後、これを聞いた「便乗犯」が彼から返金をもらおうとガソリンスタンドをうろうろし始めるかもしれないから、ハンクスは警戒すべし!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)