イギリスのバンド「ポリス」の出身で、現在はソロ・アーティストとして活躍しているスティング（59）。彼のワールド・ツアー “The Symphonicity” は4日、カザフスタン共和国の首都アスタナで行われるはずであったが…。

“私は労働者の味方” と、突然コンサートのキャンセルを決めたスティング。世界規模で人権擁護、難民の救済などにあたっているNGO団体、「アムネスティ・インターナショナル」から聞いた話が彼をそう仕向けたようだ。

同団体は彼に、“アスタナの石油会社「UzenMunaiGas」では、数千人の労働者が不当な賃金カットに苦しんでおり、5月下旬にハンガー・ストライキを決行した結果、約250人の従業員が解雇され、代表の弁護士が投獄された” と告げたという。

それにスティングは激怒。コンサートのキャンセルを決め、その声明の中で “到底受け入れることの出来ない労働者の不当な扱いです。彼らやその家族は、我々のサポートを求めています。（私がコンサートをキャンセルすることで）こうした社会のあり方を世界のメディアに広く問い、事態の打開のために共に闘いたいと思います” と述べている。

もっとも世界各国、彼の向かう先々で様々な社会問題が起きているはずである。それに揺れ、共闘を誓ってコンサートを中止にしていては、いつか大事なファンに干されてしまうのでは…!?
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）