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日本IBM 企業の節電を支援するためのストレージ削減を実現するデータ圧縮アプライアンス「IBM Real-time Compression Appliance」を4割引で販売。

日本IBMは企業における今夏の電力削減目標実現やストレージ利用の効率化を支援するため、2011年7月1日から同年12月16日まで、IBMのデータ圧縮アプライアンス「IBM Real-time Compression Appliance(IBM RtCA)」の価格を4割引にして販売する。

ストレージのバイト当たり単価は急速に下がっていく傾向にあるが、エンタープライズ向けに提供されるストレージは冗長性を持たせる必要があるため、基幹系システムやエンタープライズ・ファイルサーバーではディスク台数が増加していく。

その結果、空調設備も含めた消費電力も上昇することになるため、保管データの圧縮ソリューションは、有力なストレージ削減方策となる。

IBM RtCAは、データを最大80%圧縮できるため、ユーザーが所有するストレージ台数を多数削減でき、結果的にIT環境における消費電力を大幅に削減する。

サーバーとネットワーク接続ストレージ(NAS)装置の間に配置し、イーサーネット・ケーブルで接続するだけで活用できるのがメリットである。

これにより、ユーザーの既存システム環境に大きな変更を加えることなく導入可能である。

サーバーから転送されるデータは、IBM RtCAを通過することでリアルタイムに圧縮され、NASに格納される。

データが削減された結果、ユーザーは保有するストレージ装置を整理することで、その台数を減らすことができる。

日本IBMの試算では、ストレージ装置の台数を半減させることでストレージ装置の消費電力を約40%、ストレージ装置の台数を1/3にすることで、約60%削減できると見込んでいる。

さらに、圧縮によりデータ容量を削減することで、災害対策などに必要となる遠隔地のストレージ装置へのデータ転送においても、回線負荷が軽減され、通信コストの削減も可能である。

提供価格は、IBM RtCA STN6500(1GbE接続対応)が1,786,320円(税別/通常価格2,977,200円)。

IBM RtCA STN6800 (10GbEおよび1GbE接続対応)が2,455,320円(税別/通常価格4,092,200円)となる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)