1980年代後半から90年代にかけて日本で絶大な人気を誇ったロックバンドと言えば、ボン・ジョヴィとスキッド・ロウを挙げる人も多いだろう。なかでもその美貌と歌唱力でカリスマ的な人気を誇った人物と言えば、メタル界の暴れん坊、セバスチャン・バック(43)。スキッド・ロウを脱退後の彼は、いったい何をしてきたのだろうか?
ここ数年アメリカでは80年代に人気を博したハードロック系バンドが再び注目を集めており、ポイズンやガンズ・アンド・ローゼズがツアーを行うなど結構な盛り上がりを見せている。自らもツアーに参加したセバスチャンは、MySpaceやFacebookなどのメディアを存分に利用しながらファン層を広げ、今また世界中で大きな注目を集めている。2007年にセバスチャンが発表したアルバム“Angel Down”は「やっぱり彼は素晴らしい」と世界中のファンを唸らせる傑作で、中でも亡き父を想いつくったという『By Your Side』はしっとりとした素晴らしい名曲に仕上がっていた。しかしこのセバスチャン、なんとカントリー歌手という一面もあり、“Battle with the Bottle”という名曲も発表。またラップに挑戦したりドラマにも出たりと、実に多才な男なのである。また2000年からブロードウェイミュージカルにも出演し高い評価を得たセバスチャンは、日本でも大人気のアニメ『スポンジ・ボブ』には声優として参加し、ファンをおおいに楽しませてくれた。
またここ数年で肥満が急速に進んでしまったセバスチャンは、その巨体を揺らしながらステージで尻から転ぶ悲しい姿が動画サイトに多数アップされるなどのアクシデントにも見舞われたが、なんとダイエットに大成功し、今や上半身裸でステージに立てるほどまで体を絞り込んでいる。実に多くの才能に恵まれているセバスチャンだけに、今度はダイエット本の執筆で一儲け、なんてビジネスチャンスが転がり込んでくるかもしれない。
同世代のヴァニラ・アイスが息子ほど年の離れたジャスティン・ビーバーに「いずれ忘れられるさ」などと嫌味を言う一方で、若き日の栄光に思い上がることなく必死に活動を続けてきたセバスチャンのようなミュージシャンも多くいる。
80年代に活躍したミュージシャンらに再び注目が集まる今、彼の変わらぬエネルギッシュな活動に日本からエールを送りたいと思う。頑張れ、セバスチャン!
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)