「27クラブ」という呼び名で呼ばれる、27歳という若さでこの世を去った伝説のミュージシャン達がいるが、23日に突然この世を去ったエイミー・ワインハウス(享年27)は、奇しくも彼らの仲間入りをしたことになる。
「27クラブ」という通称で呼ばれる伝説のミュージシャンとは、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリンそしてカート・コバーンらのことである。彼らは皆、奇しくも27歳で亡くなっている。
■カート・コバーン(1967-1994)
シアトルで生まれたグランジバンド、ニルヴァーナのボーカル。ヘロイン及びヴァリウム依存症に加え、抑うつ症と闘っていた。94年、シアトルの自宅のガレージでショットガンで頭部を撃ち自殺したとされている。
■ジム・モリソン(1943-1971)
ロックバンド、ドアーズのボーカル。71年、パリの自宅アパートの風呂で死んでいるところが発見される。心臓疾患で死亡とされ検死はなし。ドラッグオーバードーズ説、呼吸器官の疾患説もある。
■ジミ・ヘンドリックス(1942-1970)
伝説のギタリスト。デビューからわずか4年で、ロンドンのホテル滞在中に、死亡。死亡原因としては、睡眠前に飲酒しながら睡眠薬を併用したことによる中毒、または睡眠中に自分の嘔吐したものを詰まらせたことによる窒息死とされる。
■ブライアン・ジョーンズ(1942-1969)
ローリング・ストーンズの元ギタリスト兼リーダー。ドラッグ依存症で知られた。英国のプールで溺れて死亡しているところを発見される。死亡時に心臓肥大が認められたため、大量の飲酒とドラッグ摂取が原因の溺死と診断される。
■ジャニス・ジョプリン(1943-1970)
ソウルフルな歌声で名を馳せた女性ロックシンガー。アルバムの録音のため滞在していたロサンゼルスのホテルで、ヘロインの過剰摂取により死亡。
活躍した年代の異なるコバーン以外の4人が、「27クラブ」の“オリジナルメンバー”とされる。コバーンは、子供の頃から「27クラブにジョインしたい」と家族に話していたといい、実際に亡くなった時に彼の母が「あの子は愚か者のクラブに仲間入りしてしまった」と嘆いたという。
エイミーは、23日に突然の死が明らかになった当初から、「27クラブ」入りが囁かれた。偶然とはいえ、なぜ天才ミュージシャン達が皆活躍半ばの27歳で亡くなるのか、実に不思議なものである。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)