実力、人気ともに今やナンバーワンの女性ラッパー、ニッキー・ミナージュに悲痛な出来事が起きた。いとこのニコラス・テレマークさん(享年27)がニューヨーク、ブルックリンのナイトクラブから出て来たところを、何者かに銃で撃たれ殺されたのだ。
ミナージュは米独立記念日の4日、こんな悲しいつぶやきを公式ツイッターに載せた。「ブルックリンで一生を過ごした、私のかけがえのないいとこ。マイ・ベイビーが昨夜殺された。」投稿には、スポーツジムで上半身裸になり、見事に割れた腹筋を見せる若い男性のデジカメ写真が添えられていた。
写真はミナージュが「マイ・ベイビー」と呼ぶ親しいいとこ、テレマークさんだ。彼は4日の午前2時40分、NYブルックリンにある『C-PACナイトクラブ』を複数の友人達と後にし、近くの自宅に帰ろうと自分のアキュラ車に向かって歩いていたところ、何者かに銃で撃たれたという。テレマークさんは上半身に7か所の銃弾を浴び、駆けつけた救急車で近くのキングス郡病院に運ばれたが、到着時にはすでに死亡していた。
テレマークさんにはこれまでに大麻所持や、免停中の運転などでの逮捕歴があったが、なぜ彼がターゲットにされたのかは分かっておらず、犯人も逃走中だ。彼のいとこ、キャロル・クラークさんは芸能サイト『RadarOnline』に「彼の友達は、その夜は何のトラブルもなかったと言っていた。だからもしかして人違いで撃たれたんじゃないか、と信じているの。」と語った。ニューヨーク市警NYPDでは、依然この事件について捜査中だという。
クラークさんによると、ミナージュはかなりのショックを受けているそうだ。「ニッキーも親戚全員も、この悲劇にとても打ちのめされているわ。ニッキーはニコラスととても親しかったけど、今や彼はこの世を去ってしまったんだもの。」
ミナージュは、亡くなったテレマークさんの母親に慰めの言葉をかけたものの、母親は息子の突然の死にかなり取り乱しているという。「ニコラスは静かな人だったけど、社交的な場を楽しむこともできる人だった。ギャングの仲間になったり、ということは決してなかったのに。」ともクラークさんは語る。
現在ブリトニー・スピアーズのツアーに同行し、4日はカナダ、ウィニペグでフロントアクトをこなしたミナージュに、ブリトニーも「ニッキーと彼女のファミリーにあなたの祈りを捧げて。アナタ達の愛とサポートを彼女にあげて。」と応援のツイートをした。犯人が捕まり動機が明らかになるのを待ちたいが、ミナージュには早く元気になってほしいものだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)