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日本HP Microsoft Windows MultiPoint Server 2011を採用したホストPC共有ソリューションを発表

日本HPは、1台のホストPCをUSB接続によって最大20名のユーザーで共有できる小規模ネットワーク向けソリューション「HP MultiSeat Computing」を構成する新製品を発表した。
仮想環境やシンクライアントシステムを全社的に導入するまでのニーズは無くても、軽いタスクを複数のユーザーが処理するに当たってフルセットのPCを貸与せずに、安価かつ省電力のデバイスを用いて業務が遂行できるのがポイントだ。

新製品はMicrosoft Windows MultiPoint Server 2011を搭載する専用ホストPC「HP MultiSeat ms6200 Desktop」、ユーザー端末となる超小型アクセスデバイス「HP MultiSeat t150 Thin Client(以下、t150)」、「t150」に電源供給できる18.5インチワイド液晶モニター「HP Thin Client用TFTモニター LE1851wt」の3製品である。

「HP MultiSeat Computing」は、専用ホストPCに超小型のアクセスデバイスをUSB接続するだけで複数のユーザーが同時にPCを利用できる、小規模ネットワーク向けソリューションである。

導入を迅速かつ容易に進められることが最大の特徴だ。

ホストPCを共有し、アクセスデバイスは超低消費電力なため、通常のPC環境と比べて極めて省電力なシステム構築が可能である。

最新OS「Windows MultiPoint Server 2011」の搭載により、各アクセスデバイス(「t150」)におけるUSBデバイスの個別利用、IPアドレス付与などが可能となり、より使いやすく、より多くのアプリケーションで活用可能となった。

学校や塾のPC教室、図書室など、教育機関での用途に最適である。加えて、新製品では、Windows MultiPoint Server 2011の機能の一つである管理ソフトウェア「MultiPoint Manager」によって、複数のホストPCの設定変更やシャットダウンなどの一括管理が可能になった。

正社員のみに社内ネットワークへのフルアクセス権限を設定し、事務補助を行うアルバイトや契約社員は本ソリューションを用いて、閉じた環境で作業に従事させることも可能となり、ID管理や端末管理などの手間とコストが軽減されることになろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)