writer : techinsight

HOYA ポケットに入れて持ち歩けるデジタル一眼カメラ 「PENTAX Q」新発売

2011年に入ってから、デジカメ市場はレタッチや特殊効果機能を強化したコンパクトデジカメに加えて、ミラーレスで小型化を図ったデジタル一眼レフの市場投入が目立ち始めた。
そんな中、伝統のメーカーHOYAから、レンズ交換が可能なデジタル一眼でありながら、ポケットに入れて持ち運べる小型軽量サイズを実現した新システムのレンズ交換式デジタル一眼カメラ「PENTAX Q」が発売される。

本製品は、効率的な集光構造により高感度、低ノイズ特性に優れた、画像信号の高速な読み出しが可能な裏面照射型のCMOSイメージセンサーを採用し、デジタル一眼を気軽に使ってみたい、毎日身につけて持ち歩きたい、もっと小型のデジタル一眼が欲しいといったユーザーの声に応える製品として開発された。

センサーサイズに合わせて新規開発された“Qマウント”規格の超小型レンズや、光学ファインダーやミラーなどを必要としない本体構造の採用などで、小型化・軽量化を実現している。

また、有効約1240万画素の高精細画像やフルHD動画、最高約5コマ/秒の高速連続撮影、被写体に応じた画像仕上げが選べるカスタムイメージ機能なども備えている。

スマートエフェクト機能としては、色飽和を起こすギリギリまで彩度を高めた華やかな雰囲気を出す「極彩」、コントラストを弱めてホワイトバランスをピンク系に微調整する「さくらほのか」、コントラストをやや高くした艶やかな雰囲気を出す「あでみやび」など、9タイプが用意されている。

1920×1080ピクセルで30fpsの動画が撮影できる。記録形式にはH.264を採用しているので、汎用性が高く、多くのデバイスで再生が可能だ。

さらに静止画でのレンズ交換による表現の違いを生かした映像を高画質で撮影できるとともに、静止画と同様のスマートエフェクト効果も適用できる。

カメラ本体にHDMI端子を採用しているので、ケーブル一本でハイビジョンテレビなどに接続して再生が可能だ。

本体内蔵の手ぶれ補正機構“SR(Shake Reduction)”や超音波振動によるゴミ除去システム“DRII(Dust Removal II)”など、撮影をアシストする機能も従来のデジタル一眼レフシステムと同様に充実させている。

行楽シーズンの到来を前に、手軽に持ち運んでアーティスティックな表現ができる魅力的な新製品である。

カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色。

PENTAX Qレンズキットの市場想定価格は7万円前後、PENTAX Qダブルレンズキットの価格は9万円前後となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)