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NECディスプレイソリューションズ 省電力機構と環境負荷低減機構を搭載した23型ワイド液晶ディスプレイを発売

NECディスプレイソリューションズは、デスクトップ用ワイド液晶ディスプレイの新商品として、省電力機能を強化した「MultiSync LCD-EX231Wp」を発表した。

今回発表された新製品「MultiSync LCD-EX231Wp」は、現行機種に対し更なる省電力化を図り、また、広視野角パネルを採用することで斜め方向からの視認性が向上した。

また、省電力をはじめとした各種環境負荷の低減に多くの技術が投入されており、自社で策定した基準を満たすための有力な選択肢となりうる。

使用者が本機の前から離れると自動的にそれを感知して、パワーセーブモード、または画面の輝度を0%に設定する。

使用者が席に戻れば自動的に復帰することで、特別に意識することなく、一歩進んだ省エネ環境を提供する。

白色LEDバックライト採用により省電力化、水銀レスを実現。使用による二酸化炭素排出の低減のみならず、廃棄時における地球環境負荷への低減を図る。

周囲の明るさを検出し、測定結果と表示画面の状態により、画面の輝度を自動で調節。暗い部屋での使用や、白領域の多い画面表示では輝度を自動的に下げることができ、眩しさ防止と消費電力の低減につながる。

また、周囲の明るさによって自動的にパワーセーブモードに入る「オフモード機能」も併せて搭載。消し忘れによる無駄な消費電力を抑制できる。

輝度設定を通常の使用で支障のないレベルまで下げ、消費電力を削減するECO MODEを搭載している。

ECO MODE 1では、初期設定が約200cd/m2、ECO MODE 2では約100cd/m2の2段階設定が可能である。

輝度の設定は、省電力だけではなく、ユーザーにとっても目への負担を軽減するために重要な設定項目である。

明るすぎる照明に高すぎる輝度という環境は、省電力に貢献しないばかりではなく、VDT作業指針上も問題がある。

特に明るい輝度に慣れてしまうと、なかなか下げることが難しいが、室内照明との調和によって、最適な作業環境が実現できる。

管理者向け機能としては、ECO MODEおよびパワーマネージメント機能によって削減されたと見なされる消費電力量を、CO2の排出量に換算した値として積算表示し、それを電気料金に換算して表示することができる。

これらの総集計値を自社節電目標値と突合することで、コスト削減効果とCO2削減効果を見える化して比較することが可能となる。

多くの省電力機構を組み込んだ新製品は、2011年夏の節電目標を達成するために役立つものと期待される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)