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日本IBM、患者の医療・投薬履歴を一元管理できる医療業界向けマスター・データ統合ソリューション「IBM Initiate MDS」を提供

医療業界に限らないが、部門別・組織別に構築されてきた業務システムでは、クライアントや顧客に関するマスター・データがバラバラに構築されており、その連携もほとんど図られていないことが多い。マスター・データを統合すれば解決するが、実運用を続けながら物理的に統合を行うのは、極めて困難である。
そこで、日本IBMは医療業界向けマスター・データを物理的に統合するのではなく、連携性を管理することで仮想的に統合するソリューションIBM Initiate MDSを提供開始した。

IBM Initiate MDSは、複数の医療機関にまたがる情報、たとえば患者の基本属性情報や過去の既往歴や処方箋といった電子カルテ情報などを仮想的に統合し、どの医療機関からでも同一の情報を活用できるようにするソリューションである。

グローバルな業界標準に準拠しており、具体的には、患者情報管理のための業界標準の方法である「患者ID相互参照 (PIX)」、「患者情報の問い合わせ (PDQ)」、「患者入院管理 (PAM)」、セキュリティー&監査管理の「監査証跡とノード認証(ATNA)」、「米国の連邦データ交換標準 (HITSP)」、ドキュメント&画像管理の「施設間ドキュメント共有 (XDS-b)」、「医療機器/医療情報管理機器のデータ連携と整合 (HL7 v2&v3)」を標準で実装している。

業界標準に対応することで、安全性と相互接続性を担保し、マルチベンダーにおけるシステム連携を可能とする。

各医療機関に分散した重要情報を物理的に統合するのではなく、データの住所録にあたる「レジストリー」を作成することにより仮想的に統合管理する。

重要データを移行する必要が無いため、病院の統合や他施設との情報連携など、医療システムの拡張に容易に対応することができる。

世界中で蓄積されたベストプラクティスをもとに、ハブといわれる標準データモデルを複数用意している。そのため導入作業が約半年という短期間で完了する。

新製品の使用料金は、2848万5000円(最小構成:5000患者レコードの場合、税抜)である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)