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IPAセキュリティセンター 今月の呼びかけ「災害情報に便乗した罠(わな)に注意を」

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)セキュリティセンターは、2011年4月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、発表した。
今月の呼びかけは、「災害情報に便乗した罠(わな)に注意を」である。

今回の大災害に便乗し、被災者や被災地の復興支援者、災害情報に敏感になっている方々を騙(だま)そうとしたり、ウイルス感染させたりすることを目的とした罠メールが確認されている。

具体的な罠としては、東日本大震災の被災者への義援金を騙し取る目的の(サイトへ誘導する)メールや、東日本大震災の情報収集や情報公開を餌に、利用者の各種情報を不正に入手しようとする(サイトへ誘導する)メールなどがある。

そのほか、詐欺目的のサイト(SEOポイズニング、FacebookなどのSNSやTwitterなどのコミュニケーションサービスを悪用した不正なリンクへの誘導)や東日本大震災の情報に見せかけた悪意のあるサイトへ誘導するURLを埋め込んだメールがある。

また、チェーンメール(デマメール)として、被害の状況や問題を誇張した情報を、受信者の厚意を悪用、あるいは受信者の恐怖を煽ることで、不特定多数に連鎖的にメールを流布させる行為がある。

今回は放射線関連のデマメールが多いようだ。

IPAでは、こうした被害に遭わないためにもどのような手口の罠メールが存在するのかを理解し、少しでも不自然さを感じるメールはすぐに捨てるなど、慎重に対応するように呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)