コメディアンだって、泣きたい時はある。先日、カナダ出身のコメディアンとして活躍するダン・エイクロイドが、自身のプロデュースしているウォッカを大量に盗まれていたことが分かった。彼がインタビューの中で、すでに当局が捜査中であることを明らかにしている。
人の頭蓋骨をモチーフにしたウォッカ「Crystal Head Vodka」。ダンは、自身の手がけるオリジナルブランドのウォッカが、カリフォルニアにある倉庫から盗まれていたことを明らかにした。ダンが芸能サイト『TMZ』のインタビューに語ったところによると、ウォッカ21,000本、金額にすると数十万ドル相当が盗まれたという。
「大量のウォッカを盗まれたことについては、ボクとビジネスパートナー達は、残念に思っているし、この犯罪行為をそのまま放置しておくつもりはないよ。」このように今回の盗難事件について、ダンは当惑した心境を語った。
しかし一方で、「けれど、誰かにこのウォッカを小売価格よりも思いっきり安い値段で味わってもらえるっていう意味ではうれしいね。」彼はユーモアを交えながら語るなど、「コメディアン」らしい一面も見せた。
ダンが味に自信を見せる骸骨型のウォッカだが、これは彼が2008年にカナダにある酒造メーカーとタッグを組み販売しているもの。骸骨型にデザインされたビンは、各地の遺跡の中から発見されている水晶で作られたドクロにヒントを得たものだという。
カナダとアメリカにあるバーやレストラン、小売店などで発売されるこの「Crystal Head Vodka」は、実に数十億円ほどの売上を記録しており、先日にはサンフランシスコで開かれた酒類業界の品評会である「San Francisco World Spirits Competition」でも表彰をうけた。
泥棒さえも味に魅せられる「Crystal Head Vodka」、今回の盗難事件でより一層の宣伝になったのかもしれない。ダン側の広報では、当該事件について、すでにロサンゼルス警察とATF「アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局」が、捜査に乗り出したことを明らかにしている。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)