47歳である現在のブラッド・ピットはともかく、『ジョー・ブラックをよろしく』あたりまでのブラピの美しさと言ったら、もうハンパではなかった。だがそんなブラピにも下積みの時期はあり、その頃に味わったひどい屈辱感に満ちた失恋の思い出を、彼は今でも忘れていない。
俳優を目指し大学を中退。23歳でCBSのドラマに出演してからハリウッド俳優としてデビューしたが、1991年公開の『テルマ&ルイーズ』までは、イケメンだけれどちょい役しか貰えないという状態が続いていた。
ブラピはその頃、1989年公開の『処刑教室-最終章(Cutting Class)』で共演した女優ジル・ショーレンと燃えるような恋をし、永遠の愛を誓い合ったという。しかしジルは貧乏俳優の彼を婚約3か月であっけなく捨てた。ブラピはこの度英大衆紙「Sun」に、その時の悔しい思い出をこう伝えている。
“当時婚約までしていたジルに会いたくて、持ち金は800ドルというのに600ドルも払って航空チケットを買い、彼女が『オペラ座の怪人』の撮影で滞在しているハンガリーのブダペストに飛んだんだ。ロサンジェルスの僕に電話をして来て、寂しいと泣くもんだから…。”
“でも、そこではとんでもないドラマが待っていたんだ。僕は空港に着くとまっすぐに彼女のロケ先へと向かい、その夜は2人だけでディナーを楽しんだよ。それなのに、彼女は僕に「あたし、実は監督(ドワイト・H・リトル)のことが好きになっちゃったの」と言った。あまりにもショックで僕は席を立ち、あっという間にタクシーに乗ったね。”
あっけなく心を打ち砕かれ、努力をふみにじられたブラピは、しかし女性は男のルックスより成功や富に弱いということを学び、貯蓄もないのに結婚を望んだ自分の甘さを反省し、それ以降ガムシャラに働いたという。論点は逸れてしまうが、俳優としての彼を成功に導いたのは、考えようによってはこのジル・ショーレンであったと言えるのかも知れない。
画像:parade.comより。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)