writer : techinsight

【パソコン快適活用術】災害時に役立つパソコン用品と作業手順

今回の大震災による電力不足を受けて、2011年3月14日現在、輪番停電が予定されていると同時に節電の呼びかけも行われている。そこで、今回、災害時に役立つパソコン用品の紹介と、行っておくべき作業について紹介したい。

まず、災害があろうとなかろうと常に行っておくべきなのは、データのバックアップである。普段、バックアップを怠っているユーザーは、これを契機に分散しているデータの一括集中バックアップをしておくことを推奨したい。

デジカメのメディアに入ったままになっている写真や動画データ、購入した音楽データ、仕事のデータなど、複数のPCや周辺機器に入っているデータは、大容量のポータブルハードディスクにまとめてコピーしておくべきである。

ポータブルハードディスクならば、それ自身の電源を必要としないので、余震が起きて避難をする際に、サッと持ち出すことができ、避難箇所でも別のパソコンに繋げばすぐに使うことができる。

さらに、親戚友人の住所録や仕事の最重要ファイルなど、損失した場合の復旧が極めて困難なデータについては、Dropboxなどのオンラインストレージにもコピーしておいたほうがよい。

最悪、ポータブルハードディスクを破損しても、オンラインでデータは保全されるので、復旧が容易である。また、余裕があれば、PCの起動ドライブのイメージもバックアップしておくべきであろう。

アーク情報システムから発売されている、「HD革命/CopyDrive Ver.4」は、異なるマシンでも起動可能なハードディスクコピーソフトである。

通常はマシンの入れ替えのときに使うものだが、余震などによってパソコンが故障してしまった場合でも、別のパソコンに買い換えてすぐに環境を復元することができる。

最後に停電対策だが、ノートPCをメインマシンにしているユーザーは、停電になってもバッテリーが電源を維持するので、それほど心配は要らないがデスクトップPCのユーザーは、UPS(無停電電源装置)の購入を検討してもよいかもしれない。

停電になっても電源を維持できるので、不意の電源断によるデータやシステムの損失を避けることができる。

つまるところ、データの損失をいかにして防ぐかということであり、これは企業でも個人でも変わらない災害時の鉄則である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)