writer : techinsight

【パソコン快適活用術】BetterTouchToolとステアーマウスによる超絶コンソールの試み

Macユーザーのアイデンティティーまたはプライドの一つが、「マックはワンボタンマウス」というものであった。現在でも物理ボタンが一つなのは変わりがないが、Magic TrackpadやApple Magic Mouseの登場によって、複雑なタッチ操作による高度なコンソールが可能になっているのは、ある意味皮肉である。
そこで、Magic Trackpadの機能を大幅に拡張するツールBetterTouchToolと、サードパーティの多ボタンマウスのドライバ機能を提供するステアーマウスを組み合わせて、快適なMacのコンソールを考えてみたい。

BetterTouchToolは、Magic Trackpadにおいて50以上のスワイプ、ピンチ、タップ等の操作に機能を割り付けることができる上に、個別のアプリケーションごとにショートカットキーを割り付けることができる強力ツールだ。

これだけで、あらゆる操作が可能になると言ってもよいぐらいだが、欠点もある。Magic Trackpadはポインタ移動の物理面積が狭いので、ドラッグ・アンド・ドロップがやや不便であることと、クリック操作の際にパッド全体を押さねばならないので、指に力が入ってしまうことである。

そこで、ファイルの整理などのドラッグ操作や、映像編集処理のタイムライン編集などには、多ボタンマウスを専用に使うようにしたい。

これらの目的を達するため、「Magic Trackpad+BetterTouchTool」によるコンソールと、「13ボタンを持つLogicool G700+ステアーマウス」による機能割り付けの例を紹介する。

まずMac標準のMagic Trackpadにない機能のうち、使用頻度が高いものとして「SPACES」「全選択(command+a)」「コピー(command+c)」「ペースト(command+v)」を割り付ける。

4本指操作のうち、標準では上下スワイプが「Expose」になっているので、4本指クリックに「SPACES」を割り付ける。4本指でクリックしてから、そのまま上下スワイプをすることで、全ウインドウを一覧できる。

4本指左右スワイプでアプリケーションスイッチャーが起動するのは、標準のままである。

続いて、コピー&ペーストにかかわる作業を3本指操作に割り付ける。

「全選択(command+a)」を3本指右スワイプ、「コピー(command+c)」を3本指タップそして「ペースト(command+v)」を3本指クリックに割り付けてみた。

これで、文書のコピー&ペーストは、3本指だけで操作できることになるが、こうした作業はキーボードを打ちながら行うことが多いため、適宜キーボードショートカットと組み合わせて使うのがよいだろう。

次に、「Logicool G700+ステアーマウス」に関する割り付けである。

右クリックと左クリックは、よほどのことがない限り、標準のまま(右クリックで選択、左クリックでコンテキストメニュー)としておき、ホイールボタンと、右親指位置にある4つのプログラマブルボタンに機能を割り付ける。

ミドルボタン(クリック)に関しては、アプリケーションスイッチャー、右倒しで「次の画面」左倒しで「前の画面」という割り付けにした。ただし、表計算ソフトでは、それぞれ左右スクロールということにしてある。

プログラマブルな4つのボタンについては、ボタン4が「SPACES」、ボタン5が「Expose」、ボタン6が「コピー(command+c )」そしてボタン7が「ペースト(command+v)という割り付けだ。

以上を基本操作として、あとはアプリケーションごとに固有のメニューを各操作またはボタンに割り付けていくと、便利であろう。

あまり複雑にしすぎると覚えられないように思うが、指の操作というのは感覚的なものであるから、すぐに慣れて快適に操作できるようになるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)