日本生まれのハリウッド俳優マシ・オカこと岡政偉。ドラマ「HEROES」でヒロ・ナカムラ役を演じたことで知られる彼は、今回起きた東日本巨大地震について、そのつらい心境を語っている。東京に家族や多くの友人を持つ彼は、今週にも日本へ向かうつもりであることを明らかにした。
「これは現実で、言葉で表現し難い光景です」と沈痛な面持ちで語るマシ・オカは、番組のインタビューを受ける途中、言葉に詰まる様子を見せた。
地震のニュースを知った時は、ロサンゼルスにいたというマシ・オカ。日本に住む同僚と電話会議の直後にその地震は起きたという。
「皮肉なことに、その1週間半前に日本にいた」と語る彼にとって、今回の地震は、日本の友人達とパーティーを楽しんだ矢先の出来事となった。彼はこの思わぬ事態に「また日本に戻らなければ」として、再び日本に向かうつもりであると語った。
さらにインタビューのホストから、家族の状況を聞かれたマシ・オカは、幸いなことに家族は無事であるとしながらも、東京に住む彼の友人の中には、未だ親戚と連絡のつかない人たちがいることを明かしている。
いっぽうで、インタビュー番組のホストは、日本人が、災害時でも秩序を保っていることについてマシ・オカに質問を投げかけた。通常、被災地では暴動や略奪が起きる可能性があるにも関わらず、秩序を維持している日本の様子は、アメリカ人にとって大きな驚きであるようだ。
彼は、この点について、日本人はある種のコミュニティー精神を持っていることを挙げ、人々がお互いに助けようとする、あるいはお互いに迷惑を掛けないようにする統一感を持っているためであるとしている。
赤十字とも関わりを持つマシ・オカは、赤十字への寄付や、ウェブサイトによる消息情報が被災者にとって大きな助けになると言及すると共に、祈ることの大切さについても述べている。彼は、水曜日には日本入りするつもりであるという。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)