警察は、殺到する女性ファンを、テロよりも恐れているらしい。ジャスティン・ビーバーの滞在先のホテルにファンが殺到し、警察により付近が一時閉鎖されるという騒動があった。暴徒化を恐れた警察から、ホテルを出たら「逮捕する」と警告されたジャスティンは、半ば軟禁状態になったという。

先週の木曜日、ジャスティンを一目見ようと滞在先のホテルへ何百人もの女性ファンが殺到した。金曜の夜にリバプールで開かれるコンサートのため、イギリスに訪れていたジャスティンだが、建物の壁をよじ登ろうとする者も出るなど、数百人ものファンに囲まれホテルの周囲は混沌とした状況となった。

彼の宿泊していたホテルに殺到した10代を中心とするファン達は、ソーシャル・ネットワークを通じてジャスティンの滞在先を突き止めたものと見られている。

一方、この思わぬ騒動に驚いたホテル運営側は、安全を確保するために、警察と連携しセキュリティー体制を強化。50人もの警官がホテルの周囲に配置され、建物内にファンを入れないよう封鎖した。

さらに警察側は、ジャスティンとその関係者に対して、外に出ないように指示。「警察に、もしジャスティンや関係者が部屋のバルコニーから姿を見せた場合は、すぐに逮捕すると警告されていたよ。」関係者はこの時、ジャスティンが警察から半ば脅迫的な警告を受けていたことを明かしている。

これまでジャスティンが訪れる先で、狂乱したファンが殺到し彼の母親が転倒した事故が起きるなど、ジャスティンは熱烈なファンを持つことでも知られている。今回も二人の女性ファンが、興奮のあまり失神し、救急車で運ばれる一幕も。

その後ジャスティン側が交渉した結果、警察から彼がバルコニーに出る許可がおりると、ホテルを取り囲むファン達に手を振って見せた。「皆愛してるよ、けど少し睡眠をとらせてもらうよ。どうか叫び声上げないでね。」このようにTwitterで投稿したジャスティンは、ファン達に落ち着くよう呼びかけている。尚、今回の騒動で逮捕者は出ていない。
（TechinsightJapan編集部　クローン中山）