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【飛鳥 銘の鑑定日記】女性の生き方いじられ放題だったこの20年

こんにちは 占い鑑定士の飛鳥 銘です。
ここ20年ほどにおいて、占いの実践面でとても悩むことは「女性の仕事」の占いです。
古典的な占星学において、「女性の仕事」は「良い夫に恵まれて立派な子どもを産み育てること」しかありません。
しかし、この20年ほどで、そういう画一的な価値観はすでに過去のものだという考え方になっているものの、完全に否定されたわけでもないので、その狭間で女性の皆さんも占い師の私も揺れ動いているというのが現状です。

女性の生き方がどうあるべきかについて、解決すべきだった問題は、出産育児のために自活能力を一時的に失わざるをえない女性が、男性の庇護下に置かれなければ生きていけないという不平等を克服しようということで、それは大変結構なことなのですが、どうもその手段や方法が一貫しておらず、右往左往してきたように見えます。

「女性の時代」と呼んで、キャリア志向の女性がカッコイイと言ってみたかと思えば、自分でシングルマザーの道を選びとる女性が良いと言ってみて、要するに母子家庭を賛美してみたりしていましたが、結局、女性の負担が重くなっただけだったようです。

キャリア志向はよいけれど、管理職志向はイヤだというニーズもあって、会社にとらわれず派遣や契約社員で働くのが最先端ということになった末、現在の就労事情の不安定さに繋がります。

90年代に今度は衣装替えして「男女共同参画」が政策レベルで登場し、男女で働いて育児も家事も男女平等にやりましょうという段階になっているのですが、この時点で、すでに「角を矯めて牛を殺す」の諺のごとく、結婚制度そのものが機能しなくなって、今の婚活騒ぎとなるわけです。

古典的な価値観で占いをしている私から見ると、時代がどう移ろうとも、女性にとって「結婚と出産」は人生の大仕事であることに変わりはなく、それで女性が特段の支障を感じていないのであれば、なるべくそういう方向に注力するようアドバイスをさせていただいております。

女性から「仕事運」と「結婚運」の両方の鑑定依頼を受けることが多々ありますが、その場合、その方が「一生続けられる仕事をやりたい」のか「”仕事で輝いているワタシ”が好き」なだけなのかを鑑定して、後者の場合には、結婚運だけを占って、そちらに専念されることをオススメしております。

もちろん、「一生続けられる仕事をやりたい」という方には、それをサポートするのに相応しいパートナーがどんな人でいつ現れるかについて鑑定いたします。

「自分の人生、好きなように生きて良いんですよ」と言われると、意外とどうすればよいか悩むものです。自分にとって苦痛でない程度に、タガに嵌めてしまうのも人生の知恵の一つと言えるでしょう。

どうぞ皆さまステキな週末をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)