イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】元スーパーモデルのタイラ・バンクス、ハーバード大学ビジネススクールに入学。寮生活も体験。

元スーパーモデルで現在はTVタレント、そして起業家としての顔も持つマルチタレントのタイラ・バンクス(37)が、ハーバード大学ビジネススクールのエグゼクティブ向けプログラムに入学していたことがわかった。

タイラ・バンクスといえば、「ヴィクトリアズ・シークレット」のモデルなどで大ブレイクした後、モデル業を辞め、TV業界へ進出。製作総指揮を務めているオーディション番組『America’s Next Top Model』や、ホストを務めたトークショー『タイラ・バンクス・ショー』などで大成功した。また起業家としてプロダクション会社「Bankable」を設立、ファッションビジネスのマルチメディア展開を行っているビジネスウーマンでもある。09年には年収が3000万ドル(約24億円)であることを受け、フォーブス誌が「米プライムタイムで最も稼ぐ女性」と称した。

そのタイラが、今度は学問の世界に足を踏み入れ、昨年から名門ハーバード大学のビジネススクールに通い始めていたという。といっても、フルタイムのMBAの学生ではなく、「Owner/President Management Program (OPM)」という特別プログラムへ入学したとのこと。

このプログラム、「年商が最低500万ドル(約4億円)ある企業」のエグゼクティブのみを対象にしたもので、仕事を続けながら受講できるように、1年に3週間だけ、3年間通うだけで修了となる。ただし学費のほうも「エグゼクティブ級」で、1年間に3万1000ドル(約250万円)もする。大学新聞「The Harvard Crimson」によると、毎年大企業の社長クラスが200人程入学するというが、タイラのようなセレブが入ったのはこれが初めてだとか。

タイラはCBSニュースに「学費は高いけれど、エクスクルーシブなプログラムで行く価値は十分にある。」と語り、ハーバードを選んだ理由は「自分の会社を成長させ、世の女性達に尽くすためにベストな状態にするには、ベストなものが必要。だからベストな大学の門を叩いた。」と説明している。

実は彼女、ロスの高校を卒業後、南カリフォルニア大学とUCLAに合格したものの、モデル業を優先したため結局入学はせず、大学教育を受けなかったことがずっと心残りだったという。ハーバードでは「大学寮に住むこと」が必修条件となっていて、一人部屋ではあるが寮を初体験したといい、最初は嫌々ではあったが徐々に「寮生活が好きになっていき、最後はサマーキャンプみたいに離れるのが惜しかった。」と語っている。しかし授業はとても集中的なもので、毎朝5時前に起きて朝7時半のスタディグループに参加し、課題に溺れるといったストイックな毎日だったそうだ。

こうして得たビジネスのノウハウは全て、彼女が立ち上げたばかりのファッションに関する新サイト、「typeF.com」に活かされるようだ。また、税理士や弁護士などのスタッフに会社運営を任せきりにせず、ハーバードで学んだことを活かし自ら経営の舵を取りたい、ともタイラは語っている。名声やお金に溺れず、常に前向きで上昇志向なタイラ…実にあっぱれなセレブのかがみ、と言えよう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)