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writer : techinsight

【Pray for Japan , from the world】ABCのアマンプール氏、CNNのクーパー氏など米主要メディアの有名アンカーら、続々と日本入りで震災被災地の悲惨さをリポート。

東日本巨大地震について、アメリカの主要テレビ局がそろってニュース番組の内容を日本一色にするなどして、多大な関心を持って報道を続けているが、発生後日をおかずして、主要ニュース番組のメインアンカーや記者らが続々と日本入りし、震災地近くまで入って中継報道を始めた。

ABC、CBS、NBCといった米主要TVネットワーク、またCNN、FOX、MSNBCといったケーブルニュース局では、アメリカの政治経済に大きく関わる問題でない限り、日本国内で発生したニュースが大きく取り上げられることは、ほとんどないに等しい。しかし今回の日本の震災では、地震発生の状況や津波の影響、福島の原子力発電所の放射能漏れの状況などについて、日本のTV局からの映像などを紹介しながら、連日長時間にわたって報道が行われた。

しかし各局とも日本に駐在するクルーなどが限られているとみて、被災地の惨状や救助の状況などのオリジナル映像は、なかなか入ってこず。しかしここに来て、各局はメインアンカーや有名記者らを続々と日本入りさせ、被災地近くからの中継を始めている。これは前代未聞の出来事といえる。

ABCでは、アンカーのデービッド・ミューアー氏(37)ら2人の若手記者に加え、CNNから最近移籍したベテラン女性アンカーのクリスチャン・アマンプール氏(53)が日本入り。自身がアンカーする日曜朝の報道番組『ディス・ウイーク』の生中継を、”Disaster in the Pacific”と題し、日本から行った。彼女が自らヘリコプターに乗り込み、宮城県仙台市上空を飛んで、津波による広範囲の浸水の様子などをリポートするなどした。

またABCのもう1人の大物女性アンカー、ダイアン・ソイヤー氏(65)も日本入り。彼女がアンカーを務める同局の夜の看板ニュース番組『ABCワールド・ニュース』の生中継を、米時間月曜夜の放送分から行うことになっている。

NBCと姉妹局のMSNBCでは女性アンカーのアン・カリー(54)氏ら3人を日本に派遣。夜の看板ニュース番組『NBCナイトリーニュース』や、カリー氏がアンカーを務めるニュース番組『トゥデイ』、時事番組『デイトライン』の中などで、日本から震災についての詳しいリポート中継を行う予定だ。また、CBSでもアンカーのレスター・ホルト氏(52)が日本に入っており、日曜朝の報道番組『ミート・ザ・プレス』でリポートするなどしている。

一方ケーブルニュース局の中でも、特にCNNのメインチャンネルは、震災発生以来ほとんど他のニュースの中断もなく、ほぼ24時間継続して日本の震災のニュースを取り扱っている。ツイッターなどでは、震災直前まで集中して報道されていた「中東リビアのニュースはどうなったのか?」という問い合わせも出るほど、「日本の震災一色」であるといえる。

CNNから日本へは、医療アンカーのサンジェイ・グプタ氏(41)、女性アンカーのソルダード・オブライエン氏(44)ら少なくとも11人が派遣され、震源地近くからの報道を始めた。そして、ハイチ大地震など、これまでの数々の事件災害でも精力的にリポートを続けた、看板アンカーのアンダーソン・クーパー氏(43)が、満を持して日本に到着。実は内戦状態のリビアからの生中継を目指して出発予定だったが、東日本巨大地震発生で急遽予定を変更し、日本に駆けつけて来た。到着後早速仙台近辺から、オブライエン氏やグプタ氏と共に、米東部時間13日の午後9時から2時間の生中継を行った(=写真)。月曜日からは夜の報道番組『アンダーソン・クーパー360°』で、連日日本の震災について報道が予定されている。

またFOXでも、ロンドン支局長など3人の特派員を日本に投入する予定。

彼らアメリカのトップアンカーらのリポートが日本の被災地からじかに報じられることで、今回の東日本巨大地震被災地の悲惨さが、改めて全世界にビビッドに伝わることになるだろう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)