拒食症との苦しい闘いを自ら明らかにし、激ヤセのヌード写真を以て無理なダイエットへの警鐘を鳴らしていたフランス人女性モデルが、2010年11月17日にたった28歳にして亡くなっていたことが分かった。
2007年、イタリアのアパレル企業が拒食症の撲滅を願いキャンペーンを行ったが、そこで写真家のオリビエーロ・トスカーニ氏は、元モデルのフランス人女性イザベル・カーロさんの驚くような姿を激写し、大きなポスターにした。
“拒食症でこんな体になってはダメ” と、たった32キロのガリガリに痩せた裸体を世間にさらしたイザベルさん。そのゲリラ広告はおおいに物議を醸したが、あまりにもショッキングであることを理由に掲示が禁止されたほどである。
カーロさんのこの度の悲しい死は、恋人のスイス人歌手ヴァンサン・ビグラー氏が地元メディアに伝えたもので、急性呼吸不全で入院してから2週間で亡くなったという。
肌や骨や髪ばかりか心もボロボロ…。拒食症が進むと、常軌を逸したダイエットの強迫観念を自分でもコントロール出来なくなり、体の衰弱に危険を感じるようになってもなお、食べ物を受け付けないことにある。
クリスマスやお正月のごちそうを前に、「ダイエットは一時中断。しばらくは体重計にも乗りたくないわ」と言う女性が多いこの時期だが、それで良いではないか。健康に生きてこその人生である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)