今、世界中のメディアで面白い話題として取り上げられている人物が、米国オハイオ州コロンバス在住のテッド・ウィリアムズさん(53)。持ち前の “美声” がネットを通じて話題になったお陰で、路上生活者からDJに返り咲いた次第だが、あのKRAFT社が彼をナレーターとして雇ったことが分かった。
ボサボサの髪に汚れた皮膚、手入れをしていないまっ黄色の歯。ところが彼には、ラジオ・ミュージック・ステーションにはうってつけという、深みのある低いメロウ・ヴォイスという武器があった。
神から授かったその美声がYouTubeで爆発的な話題となり、投稿からたった数時間でコロンバスの地元ラジオ局が彼に注目。交渉の結果、ついに “The Morning Zoo” という番組に招かれたテッドさんは、元の職でもあるDJに返り咲いた。
NBCの人気番組 “Late Night with Jimmy Fallon” にも呼ばれ、同 “Today Show” では、長年疎遠になっていた92歳の母親と涙の再会を果たし、彼のドキュメンタリー番組の制作はまだ続く。そんなテッドさんに目を付けたのが、まさかの食品メーカー「KRAFT」社。彼のナレーションを添え、“Homestyle Macaroni & Cheese” のCMを早速1本制作した。
すっかりもてはやされているテッドさんだが、実は9人も子供がおり、ラジオのDJとして少しは働いてみたものの酒と麻薬で身を持ち崩し、犯罪行為を繰り返しながらいつしか路上生活者になっていた、完全なる負け犬人生。
だが米国人は、概してこういう七転び八起きストーリーが大好き。複数のメディアがWEBアンケートを行っているが、どれを見ても9割の人が彼の社会復帰を応援している様子だ。YouTubeでもそのCMが公開されているので、こちらからどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Dy85lAKLasw&feature=player_embedded
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)