あけましておめでとうございます。占い鑑定士の飛鳥 銘です。新しい年の初め、いかがお過ごしでしょうか。さて、昨年静かにブームになったことのひとつが「断捨離」です。私も最初はよい心がけだと思ってお客様にもオススメしていたのですが、そろそろ断捨離に夢中になりすぎて失敗している人が出てきているので、その話を書きたいと思います。
だんしゃり 断・捨・離とは、自分とモノとの関係を問い直し、不要・不適・不快なモノとの関係を、文字通り、断ち・捨て・離れることで、生活改善をすることだと説明されています。
発想としては、特に珍しいものではなく、東西の古典をひもとけば同じようなアドバイスが書かれています。
ただ、私の知る限り「断捨離」を実践しているかたの多くは、三つの文字の中の「捨」にばかり夢中になっているようなのです。
つまり、不要なモノを探して捨てるのではなく、捨てるモノをわざわざ探してきて捨てているわけです。
ムリして捨てるモノを探すわけですから、捨てなくてよいものもたくさん交じっています。
たとえば「写真」です。
同じような写真がたくさんあっても邪魔なのは間違いないですが、想い出がつまった写真をどんどん捨ててしまうのは、ちょっと捨てすぎのようです。
せめてデジタル化しておけば、何十年かして懐かしく思い出すこともあると思いますし、写真を捨てても過去を捨てたことにはならないのですが、なかなかさじ加減がうまくいかないようです。
しかも、断捨離好きなかたと、エコ好きなかたは、かなり被っていますので、ペットボトルの蓋は集めてリサイクルするけど、飽きたりサイズが合わなくなったりした服は捨ててしまうというのも、なんだか変な話です。
不要なモノと思っていることの多くは、「昔夢中になっていたけれども、今は関心がなくなったもの」、つまりマイブームが去ったものなので、またブーム再燃することもあると思われます。
そこで、私なりに「適度に取り入れる上手な断捨離」のコツを考えてみました。
○段ボールにまとめておけるものは急いで捨てない(いつでも捨てられます)
○工夫次第で使えるものは使う
○デジタル化できるものはデジタル化する(場所を取りませんし、いつでも消せます)
○リサイクルに出せるものはリサイクルに出す(少しはお金になります)
○人にあげられるものはあげてしまう(喜ぶ人もいます)
などを考えて、本当に忌々しいもの、見たくもないもの、恥ずかしいものに限定して、”豪快に”捨てるのがよいと思われます。
快適な生活は、おそらく断捨離とエコと整理整頓がほどよくブレンドされた状態ではないでしょうか。
要するに、メリハリを付けてほどほどにやっておくのが、物事をうまく進めるコツと言えるでしょう。
どうぞ皆さま、ステキなお正月休暇をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)