(MacOSX Only)
バックアップソフトは有償/無償も含めてさまざまな製品がリリースされているので、どれを選べばよいか迷うことが多い。
バックアップという作業そのものは、極めて単純なことであるが、それだけにうっかりするとバックアップ間違いというものが発生する。
今回紹介するのは、そのバックアップ間違いを起こす可能性が極めて小さい、わかりやすいバックアップソフト「Indelible II」である。
無料バックアップツールの多くは、機能面でもシンプルであるため、さまざまなバックアップミスを起こしやすい。
典型的なのは、ソースフォルダ(バックアップ元)とターゲットフォルダ(バックアップ先)を間違えて、新しいフォルダを古いフォルダで上書きしてしまうミスである。
また、追加バックアップとシンクロ(ソースフォルダになくてターゲットフォルダにあるファイルは削除する)を間違えて、せっかく残っていた、あとから使うかもしれない古いファイルを削除してしまうこともある。
Indelible IIは、そうした失敗のないよう、「どのフォルダからどのフォルダにバックアップされ、ソースフォルダに無いファイルは保持されるのか削除されるか」について、プロファイルごとに文章で表示されるので、安心して作業ができる。
上の図のバックアップ例では、「Portableから/Volumes/PortableBakへクローンバックアップを作成。宛先に存在し、ソースにないアイテムは維持されます。」と表示される。
バックアップの進捗度もステイタスバーの適切な表示と、バックアップ作業中ファイルの表示で、安心して見ていられる。
バックアップメニューは、「シンプルバックアップ」「クローン」「バージョン付き」「同期」の4つである。
「バージョン付き」バックアップは、世代管理型であるが、古いバージョンを順次削除できるようになっており、バックアップ先ディスクに空き容量がなくなることのないよう配慮されている。
さらに、タイマー指定によるバックアップスケジューリングの指定や、スリープ時から回復してバックアップなど、濃い使い方もできるようになっている。
バックアップするだけではなく、あらゆる意味において、データを失わないことに最重点を置いたソフトウェアとなっており、初心者から上級ユーザーまで幅広く使える製品である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)