“Crying Out For Me”、“Let Me Love You” などのヒットを放ち、まだ24歳だがグラミー賞に2度もノミネートされている、若手人気シンガーのMario（本名マリオ・バレット）。彼が1日、メリーランド州ボルティモアのアパートで母親を殴って逮捕された。

彼が歌の世界に入ったのは、そもそも母親のお陰である。ボルティモアで育ったMarioは、とにかく幼い頃から音楽にのめり込み、そんな息子の姿に自宅用カラオケセットを買った母ショーンティアさん。母子家庭で家は貧しかったというが、ピアノのレッスンにも通わせた。

メキメキと実力を上げたMarioは、幼くして地元のいわゆるのど自慢大会で人々をビックリさせ、ついにニューヨークへ進出。弱冠15歳にして1stアルバム「MARIO」を発表し、全米9位にランクイン。有名R＆Bシンガーとのコラボも数多くこなしている。

だが1日、ショーンティアさんの通報を受け、ボルティモア署の警察官はアパートに向かった。同署の広報担当官が後ほどメディアに公開した情報では、室内ではいくつかの家具が壊れ、鏡が割れ、クローゼットの扉には穴が開いていたというから、親子喧嘩はかなり激しかったものと思われる。

以前はヘロインの依存症でもあったというショーンティアさん。息子に殴り飛ばされた彼女は、居間の壁に頭を強打してしまったが、息子の暴力は今週これで2度目だというから、何か大きなトラブルを抱え揉めていたに違いない。

Marioは第2級暴行罪にあたるとして現行犯逮捕となったが、50,000ドルの保釈金ですでに留置所から出ている。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）