writer : techinsight

Excelベースで開発されたiPad/iPhone向け電子書籍作成ツール『Bunraku』

これまで、電子書籍を作成しようとすると、プロの手に任せるか、あるいはAdobe Illustratorのような操作の難しいソフトウェアを習得する必要があった。
しかし、それほど凝った製版でなければ、写真と文章をレイアウトすれば済むはずである。
そこで多くの人が使えるMicrosoft Excelを使ってレイアウトした後、電子書籍形式であるePub形式に変換できる便利なツールが登場した。
エイムズ株式会社が提供する『Bunraku』である。

子どもの成長記録やペットとの思い出のアルバム。「大切な思い出をキレイなまま、iPadやiPhoneで読め、持ち運びも楽にしたい」…そうした要望に応え、電子書籍をたった1クリックで作成できるソフトが、今回発表された『Bunraku』である。

お気に入りの写真をアルバムにしていつも持ち歩くことを可能にした。

『Bunraku』の使い方はとても簡単である。インストールするとExcelのアドインとして『Bunraku』のツールがインストールされるので、ePubの作成を選んで新規ページを開く。

その後、写真と文字列ボックスを自由に配置して電子書籍を作っていく。この過程はあたかも会社で社内報回覧を作るときとほとんど同じである。

レイアウトが完成したら、ePub形式に変換する。

その後、完成したePubファイルをiTunesに登録して、PCとiPad/iPhoneを同期すれば完了だ。

COWs株式会社・代表であり開発者の横山英昭氏は、“いつか辻希美さんに使って頂きたい”と語り、ダイエットや子育てなど用途に合わせた女性・ファミリー向けの使用方法を提案している。

発売に向けて「68歳が出来るんだから、これまでITに苦手意識を感じていた人にこそ手にして欲しい」と意気込みを語った。

電子書籍がハードルの高いものだと考えていたユーザーは、ぜひ使ってみる価値があるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)