writer : techinsight

石でできたエコペーパーを使った、未来型折り紙ブランド「pAtan」登場。

子どもの頃に誰もが親しんだ折り紙は、美しさを兼ねた日本の伝統的な遊びであると同時に、最近では、その可能性を追求した優れた作品も生み出され、日本が生んだアートとしても評価されつつある。そんな日本人固有の美意識の表れである折り紙を、エコ素材と新しいスタイルで表現する、折り紙の新ブランド「pAtan(パタン)」が登場した。

エコ素材を扱うイーリンクス株式会社とサスティナブルデザインを手がけるデザイナー島村卓実氏とのコラボレーションにより生まれた「pAtan」とは、ストーンペーパーを使った折り紙の新ブランド。このストーンペーパーとは、天然の石灰石から作られ、燃焼時のCO2排出量と製紙時の水使用量を削減するという、今注目されつつあるエコ素材だ。

そんな「pAtan」からブランド第一弾の商品として登場したのが、携帯できる一輪挿し「KABIN」。飛び出す絵本のように開いて水を入れると花瓶になるというもので、一枚の紙を切り出して作られている。心配なのがその耐久性だが、紙といっても石灰石からできているため防水性に優れており、水を入れてもふやける事はないそうだ。

この「KABIN」は、美しさと実用性の両方を兼ね備えている点で、単なる遊びでもアート作品でもなく、これまでにない未来的な折り紙だと言えるだろう。ちょっとしたプレゼントとしても喜ばれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Hamasaki)