意外な結果だ。女性の4割は回転寿司を「デートの食事で利用したい」と回答していることがわかった。
これは株式会社マルハニチロホールディングスが行った「回転寿司に関する消費者実態調査」により明らかになったもの。調査は今月5日から10日にかけて関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬)および関西(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)の10代から50代の男女を対象にインターネットリサーチにより実施され、1000名の回答を得た。
調査はまず、回転寿司を「月1回以上」利用する割合を確認したところ、全体では34.5%にのぼった。男性は36.1%、女性が33.0%で、年代別に見ると、30代が最も多く36.9%、次いで40代の35.9%、10代の34.6%の順になっている。また東西を比較すると、関東が32.3%であったのに対し関西は37.3%と5ポイント高くなった。
調査は次に「一緒に回転寿司に行く人」を複数回答形式で尋ねた。その結果、「家族」が83.5%と最も多く、以下「友人・知人」が33.1%、「会社の同僚や先輩・後輩」が16.1%となっている。また「一人で」という回答も12.1%にのぼった。
また、「回転寿司店を選ぶ際に重視する点」を複数回答形式で尋ねたところ、「値段が安い」が69.7%と最も高く、以下「ネタの種類が豊富」が62.2%、「ネタが新鮮」が62.0%、「駐車場がある」が56.0%と続く。男女別に見て差が見られたのは「ネタが新鮮」で、男性は56.6%であったのに対し、女性は67.4%と10ポイント以上高くなっている。
そして、調査では「回転寿司に行った時に、最初に最もよく食べるネタ」を尋ねた。その結果最も高くなったのは「サーモン」で20.1%となった。2位は「マグロ(赤身)」で12.5%、3位が「マグロ(中トロ)」で8.2%となっている。
年代別に見ると、「サーモン」は若い年代ほど高くなっており、10代が36.1%、20代で27.9%となった一方、40代は16.9%、50代では11.2%にとどまった。
さらに、「最後に最もよく食べるネタ」については、全体では「玉子」が9.1%と最も高く、以下「サーモン」が8.8%、「ネギトロ(軍艦巻き)」が6.6%と続く。
この調査項目では上位項目において男女間に大きな差があり、「玉子」は男性が12.0%、女性6.2%と男性の方が5.8ポイント高く、反対に「サーモン」では男性が6.4%、女性が11.2%と女性の方が4.8ポイント高くなった。
調査ではこのほか「ネタに対する期待度が最も高いもの」や、「回転寿司では『注文派』か『回っているもの派』か」といった興味深い項目が数多く聞かれており、その詳細な結果は株式会社マルハニチロホールディングスのホームページ上にて公開されている。
ちなみに、「回転寿司をデートの食事で利用したい」と回答した女性は40.2%にのぼり、男性の32.4%を上回る結果となった。「回転寿司じゃ彼女は喜ばないかな」と高級レストランを予約している男性陣にとっては、朗報と言えよう。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)