writer : techinsight

“高嶺の花”も今は昔? 人材育成、マナー研修に一意専心 退職CAの意外な「第二の人生」

先月、経営再建中の日本航空が約2万人にもおよぶ大規模なリストラ案を発表したが、その中にはCA(=キャビンアテンダント・客室乗務員)約1800人も含まれていた。かつては「なりたい職業No.1」とも言われ、女子アナやモデルと同様に世の男性陣から持て囃された“高嶺の花”も今は昔。最近はCAを早々に引退し、その経験を地上で活かして、文字通り”地に足をつけて”働く女性も増えているようだ。意外に堅実な元CAの第二の人生に、アテンションプリーズ!

今月1日に発足した社団法人日本マナーOJTインストラクター協会。接客や営業に関わるスタッフの育成と地位向上を目指して設立された団体で、サービスマナー・マネジメントのインストラクターの養成を行っている。

社団法人日本マナーOJTインストラクター協会には、CAとして3年以上のキャリアを積んだ「接客・マナーのスペシャリスト」が在籍しており、プロのマナー講師としてビジネスマナーや接客のノウハウ、販売トークのコツなどを各企業に伝授しているほか、店長教育からヘアメイクまで様々な企業研修を受け付けている。

代表理事を務める奥田真理氏自身も、国際線CA出身だ。5年半の乗務員生活の後、大手コンサルティング関連会社において、飛び込み営業を経て飲食・小売関連の販促および広告戦略を主とするコンサルタントとして活躍。自身のCAとしての経験も踏まえ2005年に独立。企業のCS向上、研修を専門に行う株式会社Truthの女社長として、人材育成やマネジメント教育に一意専心している。

厳しい研修と実務経験を積んできたスペシャリストだからこそ、その教え方も「外れがない」として定評があるそうだ。普通に生活していてCA経験者から直接指導してもらえる機会など滅多にないので、大変貴重なサービスと言えよう。

社団法人日本マナーOJTインストラクター協会はその活動をより広く知ってもらい、またインストラクター自身のスキルアップも目的として、現在 接客マナーアッププログラム・インストラクターのモニター受け入れ先企業を募集している。
募集は東京近郊および大阪近郊で、募集数は100社。受け入れ先企業では、全6回・計12時間のマナーアップおよび接客OJT研修を無料(※インストラクター交通費のみの負担)で実施する。
研修は担当者のヒアリングを行った後スタートし、座学講習や身だしなみと表情、挨拶、話し方など普段学びたくてもなかなか学ぶ機会がない基本動作が、プロの視点からレクチャーされる。さらに、表面上の作法にとどまらず「陽転思考と取り組み姿勢」といったモチベーションのマネジメントまでもレクチャーしてくれる。

このモニターでは、終了後も現場で実践的に使用できるサービスチェックシートを初回から活用し、毎回の研修終了後にはインストラクターから所感も提出される。

「あなたのサービスを自己流から、一流に。」をモットーに掲げる彼女たち。CAという選ばれし職を経験してきたインストラクターから、一流のビジネスマナーや接客が学べることはもちろん、「雲の上」での稀有な人生経験に触れられるのも社団法人日本マナーOJTインストラクター協会の魅力と言えよう。

マナーアッププログラム・インストラクターのモニターの申し込みおよび問い合わせは、社団法人日本マナーOJTインストラクター協会のホームページ(http://www.jamoi.jp)、事務局である株式会社Truthのホームページ(http://www.truth-human.com)、もしくは0120-987-286で受け付けている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)