writer : techinsight

あのハリウッド女優たちより。なぜ日本人女性が幸せなのか。

美しさを求めない女はいない。それは誰のためでもなく、まぎれもない自分自身のためだ。メイクを施した自分を見て美しいと感じるのも喜びだが、究極の悦楽は素肌の美しさにあると私は考える。

もし、あなたが周囲から「今日、メイクしてないの?」と聞かれたらそれは最高の褒め言葉だと思ってほしい。「メイクをしなくても自信を持って街を歩くことが出来る」。そんな素肌を手に入れた女性に敵はいない。

この夏、Techinsightでも好評を博した海外セレブたちのノーメイク特集。雑誌やスクリーンで我々は彼女たちの美しさに圧倒される。しかし、今夏の特集でそれがいかに「造られたもの」であるか、十二分にお分かりいただけたと思う。
シャロン・ストーン、シャーリーズ・セロンなど世界の名だたるコスメティックブランドの広告を飾る彼女たち。「造られた自分」に悦び、「素の自分」に文字通り萎れている姿が目に浮かんではこないだろうか。
年齢を考えればそれ相応の肌であると考えてあげるのが優しさかもしれない。だが、彼女たちの肌を蝕んだのは、恐らく年齢だけではないだろう。不規則な生活、過度のストレス。素人が想像するだけでも挙げればキリがない。もっと若いころに肌を労わってあげればよかったものを。それをハリウッドという巨大産業のなかの「商品」である彼女たちに求めるのは残酷以外のなにものでもない。

余談であるが、先日米国のいわゆるテレビ通販で恐ろしい商品を見つけた。50代、60代の目の周りのしわやたるみに悩む女性が集まっている。そんな彼女たちの目の周りにその恐ろしい商品、秘密のジェルを塗る。90秒後、一切のしわ、たるみは消えていた。ただし、持続時間は8時間。8時間を過ぎれば待っているのは現実と諦めだ。

そんな光景を目の当たりにし、私は日本人の、特に20代の一般女性の幸せを痛感する。私たちはハリウッドの商品ではない。誰のためでもない、自分自身のためだけに素肌の美しさを追及することを許されている。誰はばかることなく、肌を思う存分愛してあげることができる。それは、20代という、女性としてこれから最も花開く季節に究極の悦楽を得るために自分の時間を使うことができる自由と権利だ。ただ残念なことに、この最高の特権に気付かぬまま20代を無為に過ごしてしまう仲間もいる。彼女たちの理由は様々だ。「まだ若いから」、「このご時世に高い化粧品を購入する気持ちになれない」。いずれも偽らざる本音なのだろう。だが、時は確実に過ぎていく。20代という季節は二度巡ってこない。

さらに言うなら「高価な化粧品」だけが必要なわけではない。もし今この記事を読みながら自らの特権にあなたが気付いたなら、「SOFINA jenne(ソフィーナジェンヌ)」と検索して欲しい。この9月に花王から発売された20代向けの基礎化粧品ラインだ。現状、多くの20代女性たちの特権を最大限に活かしてくれると期待している。

次に生まれ変わるとき、私たちが女としての性を持つことができる保障はない。だからこそ、今このときを無駄にしてほしくはないのだ。
(TechinsightJapan編集部 村上あい)