『ハイスクール・ミュージカル』の人気俳優ザック・エフロン(22)は、陰気臭いお化け屋敷の隣の家で生まれ育ったそうだ。
ザックは、カリフォルニア州サンタモニカから30kmほど北上した美しい街、アロヨ・グランデというところで生まれ育った。だがその実家の隣家は、町では “出るぞ” で知られる有名なスポットだったそうだ。
空き家になる度に安い価格で売りに出され、物好きあるいは勇気のある人が飛びつくことも稀にはあったが、少しすると “出たぁ” と顔色を蒼くして退去してしまう、その繰り返しだったそうだ。
少年時代には大変なイタズラっ子だったというザックは、友人数人ととともに勇気を出してそのお屋敷に入ったことがある。その時のことを彼は、“不思議の国のアリス”の世界に迷い込んだ気分になったと回想する。
「荒れ放題伸びた雑草をかき分けながら、正面玄関から侵入したんだ。窓ガラスは割れ、壁紙ははがれ落ち、ところどころ穴も開いていた。この家では、間違いなく何かが起きたんだなって感じた。」
「屋根裏部屋にも上ったんだ。何かヘンな音が聞こえてくるんだよ。皆で息を呑んで耳を済ませた瞬間、コウモリがバーッとこっちに飛んできてさ。もう一目散に逃げたね。」
日本でもそうだが、長く空き家になっている家は空気の入れ換えが足りず、えてして障子はビリビリ、襖や天井、畳はカビてシミだらけになる。風化とはそういうものだ。湿気で構造部まで脆くなり、床がブカブカと凹むことも稀ではない。
お化けが出るから廃墟になったのではなく、廃墟のようにみすぼらしくなると、誰からともなくお化け屋敷の声が出るというのが正しいようにも思えるが、こういう風にしか考えられないから大人は夢が無くてダメだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)