writer : techinsight

【パソコン快適活用術】RaimaRadioとRadiotrackerとiTunesでCD要らず

日本のCD売り上げが末期的状況にあるらしい。レコード会社は「違法ダウンロードが悪い」と主張しているが、むしろネットラジオと合法ダウンロードだけで「お腹いっぱい」になるくらい音源が確保できるので、CDを買う必然性が見あたらないのである。今回紹介するRaimaRadioRadiotrackerにiTunesを組み合わせれば、音源が録り放題だからだ。

人気の高いRadiotrackerは、好きなジャンルを選んで録音ボタンを押せば、複数のネットラジオ局に自動接続して、トークを除いた音源のみをダウンロードしてきてくれる超お気楽ソフトである。

プリセットされたラジオ局以外に、お気に入りの局があれば登録して、そこからだけダウンロードすることもできる。

ダウンロードした楽曲は、自分のiTunesライブラリに統合できるので、自動的に自分の音楽コレクションが増えていくという仕組みだ。

直接、特定のアーティストを指定して、その音源だけをダウンロードすることも可能だ。アーティスト名を入力して、ウィッシュリストに登録しておき、ダウンロードボタンを押せば良い。

何日か、お好みの音楽ジャンルまたはアーティストに関する音源をダウンロードしておき、iTunesライブラリに統合してしまえば、代表的な音源はほとんど手に入ると言ってよいだろう。

録音中は、かなりCPUパワーを消費するので、できれば専用の録音用マシンを用意しておいたほうがよいだろう。

もうひとつのRaimaRadioは以前も紹介したツールだが、これは特定の局を選んで、そこで放送している音源をダウンロードするものだ。

このツールもマルチストリーミング録音に対応しているので、複数の局の同時録音が行える。

そして、どうしても無料で入手できないマニアックな音源は、正規にiTunesストアでダウンロード購入すればよい。10年前なら東京の超大型CDショップでしか入手できなかったような激マニアック音源も、容易にダウンロード購入することができる。

かくして、CDを購入する動機というのは、コンサート会場で販売していたものを勢いで買ってみたり、一部頑迷にダウンロード提供していないアーティスト(レコード会社)の音源を入手したいときだけになってしまった。

現在、日本は不況真っ最中だが、音楽は豊富にダウンロードできるし、ちょっと前の本ならば中古書店で激安で入手できる。電子書籍もようやく立ち上がった。文化的にはむしろ豊かになっていると言ってもよいだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)