ヤマハ製VOCALOIDといえば、クリプトンフューチャーの初音ミクシリーズがつとに有名であるが、このたびビープラッツ株式会社ではVOCALOIDのデータベースを利用した新製品「VY1」を発売する。
初音ミクとは異なり、キャラクターを設定せず、「楽器として使って欲しい」ということで、声を提供した人物も非公開、名前も無機質な「VY1」になったとのことだ。
ヤマハ株式会社がVOCALOIDの開発中、内部用に作成したデータベースがある。
MIZKIというコードネームで呼ばれ、高品質のライブラリとして開発者たちに親しまれてきた。このMIZKIを、開発用途以外にも幅広く使ってもらえるよう、製品化したものが「VY1」である。
歌であり、楽器であり、人である―ヤマハが世に送り出したVOCALOID技術。クリアな滑舌、力強く伸びのあるロングトーン、スムーズな音素の繋がりは創作活動を大いに促進させるものと期待される。
ソフトウェアの動作環境は次のとおりだ。
コンピュータ:Pentium4 2GHz/Athlon XP 2000+以上(※Pentium4 2.8GHz/Athlon 64 2800+以上を推奨)
OS:Windows 7/Vista/XP(7/Vistaの場合はスタンドアロンを推奨)*32bit版OSのみ利用可能
必要なハードディスク空き容量:600MB以上
RAMメモリ:512MB以上(1GB以上を推奨・※Real-time VOCALOID2 VST instrument 使用時は2GB以上を推奨)
商品は「ボーカロイドストア」にて、2010年9月1日より販売される。
また、2010年8月25日まで同ストアにて予約を受付中である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)