かつて仏壇は、家の格式を象徴するものとして、仏間にうやうやしく鎮座しているものであった。しかし、住宅事情の変化とライフスタイルの多様化に伴い、現在、仏壇を所有している家は減っていく一方である。
それでも、人々の故人を偲ぶ気持ちは変わらない。新しい時代には新しい供養の形が必要だ。そんな思いで開発されたのが「デジタル仏壇・祈りのこころ」である。
「デジタル仏壇・祈りのこころ」は、記録再生にすぐれるデジタル技術をいかし、先祖や故人を偲ぶ、それぞれの祈りのスタイルを提案する新しい仏壇である。
パソコン上で簡単に使えるソフトウエア「らくらく作成ソフト」とSDカードで、位牌情報や遺影写真、故人へのメッセージなどを登録・設定して、仏壇のデジタル画面に表示する。
搭載機能は、暦表示、一日一言、「過去帳」情報、テロップ表示など多彩で、扉を開けるだけで自動再生、BGMも流せる多機能な仏壇となっている。
本体には、現代の洋風住宅にも、リビングや書斎、寝室などさまざまな場所にインテリアとして合わせられるサイズ・色・デザインを採用し、6つのモダンな仏壇が完成した。
さらに、ネットワーク通信が可能な上位機種では、菩提寺や総本山、セレモニーセンターからの情報を受信したり、扉を開けた回数をカウントする「お参りカウンター」のデータをもとに、長期にわたり扉が開かなかった場合は登録先に安否確認のメールを送信することができる。
規格は、最大モデルで幅295mm×高さ420mm×奥行き175mm。最小モデルで幅238mm×高さ305mm×奥行き100mmとなる。
販売予定価格は、DBS-7WBが180,000円(税込)。DBS-7MCが150,000円(税込)となっている。
同社では、同様のデジタル技術を採用した「デジタルペットメモリアルボックス」と葬儀や仏事に活躍する「フューネラルデジタルサイネージ」も同時に発売し、新しい祈りのスタイルを広く提案していくとしている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)