2009年の新型インフルエンザは、企業の活動に影響を与えるほどの騒ぎにはならずに収束に向かったが、BCP(事業継続計画)としてのパンデミック対策は、平常時にこそ綿密に策定しておくべきである。
社員全員自宅待機という事態になっても事業が継続できるよう、社内PC環境を自宅で実現できるシステム整備が必要である。
今般、プロリンクと日本エヴィクサーは、現在提供している「挿したらMyPC」に、新型インフルエンザ等パンデミック発生時の企業事業継続マネジメント(BCP)ソリューションとして、『パンデミック対策用パッケージ』(3ヶ月ライセンス)の提供を開始した。
「挿したらMyPC」は、パスワード認証機能付きUSBデバイスにリモートコントロールソフトウェアを搭載した製品である。
操作するパソコンに特別なドライバを含むソフトウェアのインストールが一切必要なく、インターネットに接続されているパソコンのUSBポートにUSBデバイスを『挿す』・『パスワード入力』の2ステップだけで簡単に、自宅や会社のパソコンをリモートコントロール(遠隔操作)することができ、緊急時の「在宅勤務」「テレワーク」「自宅での業務遂行」にも対応することができる。
本製品はUSBデバイスに3ヶ月間利用可能なライセンスがついて、1ライセンス(お試しパック):4,980円(税込)、10本セット:48,000円(税込)で、別途追加費用は必要ない。
また、ライセンスは利用開始日から3ヶ月間利用できるため、パンデミック等の緊急時まで備えておくことが可能となっており、初期導入コスト・運用コスト共に低価格を実現している。
最も懸念されるのがセキュリティであるが、本USBデバイスには、データを保存することができず、SOSEMANUKというストリーム暗号化技術とSSL暗号化の技術を組み合わせることにより、全ての通信を暗号化する。
また、外部に対してポートの公開が必要ないので、安全な通信を可能にする。
パンデミック対策だけではなく、怪我や法定伝染病などで2週間程度会社を休まなければならなくなった社員にとっても有効である。基本的に療養するべきであるが、最低限、会社で起きている出来事はリアルタイムで把握したいものである。そうした際に本製品を導入しておけば、職場復帰したときに速やかに、仕事を継続できるであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)