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ハイブリッド車の疑似エンジン音を車両状態と状況に合わせて発生させる『車両接近通報装置 SCIBORG HV-100』

環境に優しく都市騒音の緩和に貢献するとされているハイブリッド車は、その静音性ゆえに視覚障がい者や高齢者には危険であることが問題となっている。
しかし、疑似エンジンを常に出しているのでは、環境負荷は変わらない。そこで車両の走行状態や状態に応じて音を出す『車両接近通報装置 SCIBORG HV-100』が、キラメックから発売された。

『車両接近通報装置 SCIBORG HV-100』は、車両が停止していてもいつでも走行可能とする、イグニッションがONでシフトポジションが「P」以外の時に発生し、ハイブリッド車で最も危険性が高いとされる「停止状態から走行状態への移行」が音で明確に分かる。

擬似音の音色は、速度によって異なり、0km/h、1~5km/h、6~10km/h、11~15km/h、16~20km/h、21~25km/h、26~30km/hの7段階で変化し、擬似音の発生速度の上限を20km/hまたは30km/hで選択できる。

また、高速道路走行で擬似音が必要ない時には、停止スイッチで擬似音を停止できるほか、深夜の走行など、静音目的でEVモードを使用したい場合には、EVモード設定を検知して、自動的に擬似音を停止することも可能である。

製品の取り付けは、当社のDIGI∞LINK(CAN-BUS)技術により、煩雑になりがちな配線接続を簡略化しており、1つのコネクタを診断コネクタに接続するだけで完了し、車両電装に対する負荷も少なく、安全に使用できる。

同製品は、トヨタのクラウン・プリウス・SAIと、レクサスに対応しているので、同車のユーザーは導入を検討してみる価値があるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)