イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】エミネム、「自分がパパだと娘たちの恋愛はダメになる」と心配。

昨年発表した『リラプス』に続き、先月発売となったアルバム『リカバリー』も絶好調、ラッパーとして不動の人気と実力を見せつけたエミネム。彼は今、攻撃的な曲作りの陰で、愛する家族を思うあまり、ちょっとした苦悩を抱えているようだ。

エミネムは現在、14歳の実子ヘイリーちゃん、結婚離婚を繰り返した元妻キンバリー・マザーズの7歳の娘ホィットニーちゃん、同17歳の姪アレイナちゃんという3人の女の子を娘として扶養し、それは可愛がっている。

ヘイリーちゃんは、2000年のグラミー賞「ベスト・ラップ・アルバム」を受賞したエミネムの『ザ・スリム・シェイディ』からのヒット曲、“’97 ボニー&クラウド”にカメオ出演したあの可愛い女の子だ。

エミネムはこの度『Spin』誌に、「この子たちが小さい時は何も問題はなかった。でも成長するに従って、俺が父親だってことに問題はないのか、このまま愛情を注いでいて大丈夫なのか、不安になってきたんだ。人生の岐路に立たされ、二者択一を迫られている気分だよ。どっちを選んだって悪い結果が見えているし」と妙に弱気なところを見せた。

彼がこの子たちを溺愛していることは有名、愛情過多はむしろ結構な話ではないか。だが彼は「この子たちは今、オレの影響をまともに受けて育っているんだ。でも将来は誰かと恋愛するだろう? その時に、“エミネムが可愛がった子ってどうよ”って思われるんじゃないか、それが心配なんだ。恋愛がうまく行かないようなら、きっとオレのせいだろうな」とかなり弱気だ。

そしてもうひとつ、彼は自分の音楽の在り方についてもじっくりと考えている様子だ。エミネムは以前、自分の音楽は呪い、皮肉り、罵ってナンボだと心底思っていたそうだ。そのため、自分の中でそれが機能しなくなった途端に不安にかられ、薬物に溺れるようになったと言う。

「ある時、攻撃する敵がまるで見当たらなくなっちゃって、焦って詞を書いてもありきたりの文句が並ぶだけだった。敵を作ってそいつをターゲットに毒を吹く、このことに囚われ過ぎていたんだ。今思えば不本意なことさ。」

カンザスシティとデトロイトを行ったり来たりで友人が出来ず、激しいイジメで自殺未遂までした子供時代。父親不在の極貧生活を強いられ、周囲の環境は劣悪。思い切り不貞腐れ、卑屈に育ってしまったという自分の過去を思い出すと、今の生活レベルは天国のようで時々不思議な気分になるそうだ。

ラッパー・エミネムのモチベーションは、その地獄のような過去の思い出であった。だが年月とともに、その頃の記憶が薄らいで来ていることを感じるという。愛する娘たちが難しい年頃になった、37歳の父エミネム。根性のひん曲がった手に負えない悪ガキも、そろそろ卒業であろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)