格安フルスペックノートPCとiPadの流行で、影の薄くなったネットブックに最大限の仕事をさせてやるべく、AVステーションとして構成するシリーズ。今回は集めた動画を、編集して1本にまとめる方法について紹介する。
今回集めた動画は次のとおりである。
○ビデオテープからキャプチャした古い動画
○YouTubeからダウンロードした動画
○Ustreamからダウンロードした動画
○デジタルビデオカメラで録画した動画
これらを単にまとめるだけなら、iWi Free Video Converterで動画形式を統一して連結すれば事足りるが、DVDに焼いたり、iPhone用に変換したりといった一連の作業をウィザード形式で処理できるソフトとして、今回は、人気の高いCorel VideoStudio X3を使用する。
高度な編集が可能であるとともに、なるべく楽をして動画をまとめたいユーザーにもやさしい商用ソフトである。
起動したら、まず、まとめたい動画を任意のフォルダに放り込んでおく。そしてインポートボタンをクリックして、Corel VideoStudio X3に取り込む。
続いて、処理する動画をクリックして、タイムラインに並べておく。その後、出力形態を選ぶ。
1本のビデオファイルとして作成するか、DVDに焼き付けるか、iPhone用に変換するか、再度YouTubeアップロード用に変換するかなどを決める。
今回は、PCで閲覧するために1本のビデオファイルとして連結することにする。ファイル形式は後日、DVDに焼けるようにMPEG2形式を選択する。
ネットブックのパワーでは、かなり長い処理時間を要する。40分間の映像ソースの変換で、おおむね90分間程度はかかると考えたほうがよい。iPhone用の変換なら、もっと長い時間がかかるであろう。
できれば、各種ツールで動画を集める際にツールに搭載している変換機能を使ってMPEG2に変換してから、一気にまとめたほうが処理が早く終わる。
大きなサイズの動画は夜間作業で寝ている間に処理が終わるようにセットしておくことが推奨される。処理中は他のタスクを行わせることは不可能である。編集作業が必要な際は、エンコード前に処理しておくことが必要だ。
これまで9回に渡って、ネットブックのAVステーション化を紹介してきた。来月からは引き続きネットブックの有効活用を図るべく、パーソナルUTM(統合脅威管理)アプライアンスとして構築するシリーズを紹介していくこととしたい。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)