低価格フルスペックノートとiPadの流行で、影の薄くなったネットブックに最大限の仕事をさせるべく、AVステーションとして構築するシリーズ第8回は、ワンセグ放送の視聴と録画の任務を与えることにする。
フルハイビジョンの映像ソースは、非力なネットブックではキャプチャも再生もおぼつかない。ソフトウェア側でレートを下げられればよいが、それができない場合、ネットブックでの視聴は不可能になる。
しかし、ワンセグならば通常のテレビサイズで視聴、キャプチャできるため、気軽に予約録画することができる。
今回チョイスした製品はバッファローのUSBワンセグチューナーDH-KONE/U2VPである。付属品が充実している点がポイントが高い。特にF型プラグ変換ケーブルの存在は大きい。家庭のF型端子から電波を引き込んで、クリアな画質で視聴できる。
もし、F型プラグが使えない場合、同じく付属品のF型延長アンテナケーブルで感度の良いところにアンテナを設置すればよい。
記者の場合は、テレビの近くにあるF型端子からアンテナを繋ぎ、映像はUSBデバイスサーバーを使って無線LANでPCに転送するという方法を採った。
付属のユーティリティCD-ROMからドライバをインストールしてから、本機を接続すると、地域を質問されるので居住地を指定する。あとは特別な設定は何も必要とせずにワンセグ放送が受信できる。
視聴ソフトウェアPCastTV for ワンセグを起動し、チャンネルを選んで視聴ができる。特に何もしなくてもデータと映像が同期して表示されるのが、便利である。
番組表から番組を選んで予約ボタンを押すだけで予約録画ができるのも、テレビ用レコーダーと全く同じである。
これまで8回に渡り、ネットブックを使ってYouTube、Ustream、ネットラジオ、電波ラジオ、IPサイマルラジオ、ワンセグなどの映像・音源ソース集めを行う方法を紹介してきた。
次回は、これらのソースをDVDやCDに効率的に編集する方法について紹介する。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)