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複雑な帳票出力・発送を一括してクラウド上へ移行 コクヨS&Tと日本ユニシス・サプライ

企業の事務作業で大きな負担となっているのが、請求書や見積書、内訳明細書などの作成・発送である。
ある帳票は専用紙、別の帳票は汎用紙を使い、顧客によってはデータ送信を希望するので、メールで送り、別の顧客には紙帳票の封緘発送という複雑な作業になっている。
こうした作業を一括してアウトソースし、企業ユーザーはデータを流すだけで、的確に印刷、仕分け・発送を行うソリューションを、コクヨS&Tの「@Tovas(あっととばす)」を利用したSaaS型のクラウドサービスとして、日本ユニシス・サプライが提供開始する。

日本ユニシス・サプライは、企業における請求書やダイレクトメールなどの印刷から、データの編集、プリント、加工、発送まで、各種帳票のデータプリント業務を一括で請け負うプリントBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供している。

この度、さらなるサービスの拡充を図るため、コクヨS&Tが提供するSaaS型サービス「@Tovas」と既存のプリントBPOサービスを組み合わせた帳票配信サービスを開始する。

これにより、紙から電子帳票までを含めた帳票配信の「ワンストップ化」を実現し、郵送、FAX、データ送信という配信手段ごとにデータや業務を切り分けることなく、効率的な帳票配信が可能となる。

企業内での書類の受け渡し、取引先への書類郵送、FAX送信など紙を前提とした業務フローを包括して改革することが可能となり、企業における帳票配信業務の全体最適化を実現する。

コクヨS&Tが提供する「@Tovas」は、企業間でのデータ受け渡しの手間、コスト、セキュリティの課題を解決するSaaS型のデータ送信サービスである。「@Tovas」を利用することで、ユーザーは自社システムのデータを安全かつ効率的に高品質のインターネットFAXやデータファイルとして送ることができる。

またSaaS型サービスとして利用できるため、個別にシステムを構築するケースに比べて3分の1のコストで利用することが可能である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)