影の薄くなったネットブックに最大限の仕事をさせてやるべく、総合AVステーションとして構成するシリーズ第6回は、低いスペックで快適に動作するミュージック/ビデオブラウザとして、タグを最大限活用できる「ホワイトブラウザ」を紹介する。
代表的なミュージックブラウザといえばiTunesであるが、これはかなりマシンリソースを消費するので、ネットブックではかなり動作が重くなる。
さらにデフォルトビデオプレイヤーとしてQuickTimeが使われている。ところがQuickTimeでさまざまな形式のビデオファイルを再生しようとすると、有償版にアップグレードしたり、プラグインを導入したりと事前準備が面倒だ。
そこで、iTunesは音楽再生専用として使い、ビデオ再生はほとんどのビデオ形式に対応しているフリーのビデオプレイヤーVLCに任せて、ソースの管理だけを効果的に行うツールが欲しい。それが「ホワイトブラウザ」である。
このツールの優れている点は、プレイヤーとして外部ツールを指定できることと、自由にタグが打てて、タグまたはファイル名をタイプすると、インクリメンタルサーチで目的のファイルを探し出してくれることだ。
さらに、ビデオ格納場所として指定したフォルダに新しいファイルを追加するだけで、次回起動時に新しいファイルを検知して、リストアップしてくれるのも嬉しい機能だ。
タグは、カンマ区切りで自由に打つことができる。「クラシック,ピアノ,ショパン,協奏曲」などという具合に指定しておけば、検索時に「クラ」とタイプしただけで、このファイルはリストアップされる。
あまりにもビデオファイルが多すぎるときには、リストファイルを分けておくと便利だ。音楽、ドラマ、ドキュメントなどごとにリストファイルを分けてビデオファイルを登録しておけば、検索がスムーズに行く。
動作も非常に軽く、効率的なビデオファイル管理が可能になる。
次回は、ネットブックを使ってレガシー映像メディアをデジタル化する方法を紹介することとしたい。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)