昨年夏、女優スカーレット・ヨハンソンの夫で俳優のライアン・レイノルズが、“実子の前に養子を迎えたい” と発言したことをお伝えしていた。その時は、まさかぁという声も強かったのだが、どうやら本人たちは本気であったようだ。
その後も彼らは度々、養親になる意思があることをメディアに話しており、スカーレットは米国内の養子縁組のエージェントへの登録も済ませていた。
そしてついに、仕事のスケジュールを考えるとタイミングは今しかないとして、夫妻はガーナかエチオピアから男児を養子として迎える準備に入ったらしい。実はスカーレットの母メラニーさんが、最近エチオピアから女の赤ちゃんを養子に迎えており、このことも大きな弾みとなったようである。
極めて個人的な考えではあるが、日本社会も米国のように、養子縁組にもっと温かい理解を寄せるべきなのではないだろうか。日本においても不妊に苦しみ、残念ながら産むことを断念する夫婦は多い。そうした夫婦のどれほどが、“養子を迎える” というオプションを検討するであろうか。
本人たちに、非嫡出子を愛し育てていく自信があるとしても、それでも強く求められるのは社会、ご近所、祖父母をはじめとする親類が、その養子とファミリーを温かく認める度量、ヒューマニズムなのだ。
現在日本でも、100を超す乳児院で、約3000人の幼い子が“温かい家族の手”を待っている。そして100万組とも200万組とも言われる夫婦が、赤ちゃんに恵まれずに悩んでいる。堂々と “養子を迎えました” と喜びを表現できるような時代が、日本にも来ることを祈ってやまない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)