writer : techinsight

伝統工芸との出会いから生まれた 美しい響きと光りのハーモニー ENSOUND(エンサウンド)スピーカー「TOMORI(トモリ)」

伝統的なオーディオマニアの愛好する高級スピーカーの筐体は概して無骨である。専用リスニングルームに鎮座させるのなら問題はないが、リビングのAVシステムに使用するにはもっとアーティスティックで美しいフォルムと素材を使ったものを選びたいところだ。
このたびENSOUNDは、特許権を取得した新技術による製品「TOMORI(トモリ)」を発表した。本製品はスピーカーであると同時に、伝統工芸士作成の竹シェードによる照明機能を併せ持った、独創的な「日本発」、「MADE IN JAPAN」製品となっている。

「ENSOUND(エンサウンド)スピーカー」は、やわらかいシートを巻いて形成した独自のエンクロージャー(ソフトエンクロージャー)が歪みのないクリアな音に貢献し、木やプラスチック、金属等、硬質エンクロージャーの従来型スピーカーと比べて耳障りな“箱鳴り”が起こらない。

軽量でシンプルな構造ながら、驚くほど原音に忠実な再生を実現する。さらに、上向きに放たれる音は空間全体に拡がり、リスニングポイントを選ばず、やわらかで聴き疲れをしにくいのも特徴である。

「TOMORI(トモリ)」のエンクロージャー素材は、透明軟質シート。透明であることから内部に電球を設置し、発光しながら音を再生するスピーカーを実現した。

使用電球の光量は5W。ロウソクの灯(ともしび)のようなほのかな光りの模様が、美しい響きと一体となって、幻想的な空間を創出する。

光りの魅力を最大限に引き出すのは、竹工芸一級技能士・えひめ伝統工芸士による、オリジナルの竹シェードである。
「虎竹工房西川」の職人たちが、ひとつずつ、丁寧に手作りしている。

およそ、スピーカーには見えない、どちらかといえば和室に似合いそうなシェードのスピーカーが、夜になると幻想的な発光を見せ、リスニング環境を彩るサプライズが楽しい新製品である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)