writer : techinsight

iPhoneとiPadに両対応できる電子書籍用ビューワー「Touch Books Reader」

Overtex Groupは、iPhoneとiPadに両対応できる電子書籍用ビューワー「Touch Books Reader」を販売開始した。ハイブリッドで使用できるアプリケーションと電子出版ソリューションがセットで提供される。

「Touch Books Reader」は、電子製本の際に、縦書き(横スクロール)の電子書籍か、横書き(縦スクロール)の電子書籍かを選択することが可能。

書籍全体検索とページ内検索との両方を標準で搭載しているので、専門的な書籍にも柔軟に対応できる。読者は書籍のどの場所でもブックマークをすることができ、いつでもその場所を一覧からすぐに呼び出せる。

「Touch Books Reader」は、HTMLに基づいた独自のデータフォーマットを採用しており、低コスト・短納期の電子出版が可能となっており、個人から企業まで幅広く対応し、多数の書籍を電子化したい企業から、自叙伝を出版したい個人著者まで、1冊単位から1000冊単位まで対応できる。

App Storeにて電子書籍アプリを販売する際には、デベロッパー登録からアプリの審査申請等の複雑な手順が必要となってくる。
自社での販売が必要な際にはそれら登録手順の指導から、同社ストアアカウントにての販売代行までを柔軟に取り扱っている。

電子出版のメリットは、在庫を抱える必要がなくなることであり、電子データさえ生成してしまえば、継続的な販売が可能になる。一方で、個人出版の場合には編集による出版物のクォリティ確保や販売戦略の立案といったサポートが必要となってくると予想される。

電子出版はまだ立ち上がったばかりである。文字情報としてWebとの差別化をどう図っていくかも含め、各業界が知恵を出し合っていく時期であろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)