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トーキョーワンダーウォール大賞受賞歴も 小畑多丘作品が初の一般販売

トーキョーワンダーウォール2008の大賞に輝いた若手人気アーティスト・小畑多丘氏の作品が、初めて一般販売されることが決まった。伝統的な彫刻の概念を打ち崩す斬新な作品3点が、松山三越に登場する。

株式会社ボングゥーは10日、東京都現代美術館やトーキョーワンダーサイト本郷など、これまで展示を中心に活動してきた小畑多丘(おばた・たく)氏の作品を、初めて一般販売すると発表した。ブレイクダンスをモチーフにした斬新なフォルム、カラーリングの木彫の秀作3点が、愛媛県の松山三越美術ギャラリーに登場する。

小畑多丘氏は1980年埼玉県生まれ。2008年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了後、同年に「トーキョーワンダーウォール公募2008(立体・インスタレーション作品)」で大賞を受賞。ブレイクダンスをモチーフにし、伝統的な彫刻の概念を打ち崩す斬新なフォルムが、多くのアートファンを魅了している。

出展を企画した株式会社ボングゥーによると、小畑氏の木彫の特長は、そのフォルムだけではなく、台座がなく作品が自立することや奇抜とも感じられるカラーリングが施されていることなど、これまでの伝統的な彫刻からは完全に一線を画している点だという。しかし、単に新しいだけではなく、日本の伝統工芸である木彫の技法にしっかりと裏打ちされ、鑑賞者に強く訴えかけるクオリティの高さも誇っているという。

小畑氏の作品は2m近くある大きな作品が多いが、今回販売されるのは小型の作品3点だ。いずれも愛媛・松山三越美術ギャラリーにて販売されるが、遠方からの電話によるオーダーも受け付けている。

小畑氏の作品が一般販売されるのは、今回が初めてだという。詳細および問い合わせは株式会社ボングゥーのホームページへ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)