writer : techinsight

アトム通貨を手に入れよう! 条件は「ありがとう」を言うこと

「地域通貨」の普及が全国で進んでいる。特定のコミュニティ内でしか使用できない金券のようなもので、商店街の活性化や地域振興の起爆剤として、石見銀山や奈良をはじめ、観光地を中心に続々と導入する地域が増えている。

東京・高田馬場でも、ゆかりのある漫画家・手塚治虫にちなんだ「アトム通貨」を2004年より導入し、利用促進を図るべく2009年からは流通エリアを拡大。現在は全国5都市にて使用することができる。

そんな「アトム通貨」に目をつけたのが、明和電機とコラボした「貧乏ゆすりプロジェクト」「におい専門コミュニティサイト」など次々とユニークな製品、サービスを世に送り出していることで知られる株式会社カヤックだ。

今回、自社が運営するグリーティングメールサービス「THANKS」にて、この「アトム通貨」とのコラボレーションキャンペーンを実施すると発表した。特設サイト「アトム通貨でありがとうの輪をつなげよう」(http://atom-thanks.kayac.com/)を立ち上げ、キャンペーンを行っている。

「THANKS」は、携帯ユーザーが「ありがとう」を伝えたい人に対して、自身で考えた「ありがとう」のメッセージを投稿し、また同時に他の参加者の「ありがとう」メッセージを閲覧することができるというシンプルなWebサービスだ。

今回の「アトム通貨でありがとうの輪をつなげよう」キャンペーンでは、特設サイトから「ありがとう」メッセージを投稿するだけで、抽選で毎月2名に「100馬力」分のアトム通貨が進呈される。特設サイトでは自身のメッセージの背景にアトムのシルエットが登場するのも特長だ。

「THANKS」では昨年7月のサービス開始以来、1万9千件を超える「ありがとう」のメッセージが投稿されているという。これまでにハウスウェルネスフーズの「C1000」とコラボした「THANKSボトルキャンペーン」などを実施しており、今回のアトムとのコラボでも、多くのメッセージが集まることが期待されている。

サイトを運営する株式会社カヤックは「ありがとうという言葉は目には見えないが大きなパワーを持っている。「THANKS」を通じてその価値を可視化できるものに還元し、言葉の輪を広げていきたい」とコメントしている。今後もコラボレーション企業を広く募っていく方針だ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)