writer : techinsight

【パソコン快適活用術】削除ファイル救出と完全抹消が同時にできる「復元」

Windowsの「ゴミ箱」は、英語版だと「Recycle bin」である。すなわち再利用を前提としたゴミ箱なのである。
ハードディスク領域が潤沢にある現在は、無理してゴミ箱をカラにする必要はない。ただし、絶対に外部に漏れてはいけないファイルは速やかに抹消する必要がある。
そこで、誤って削除したファイルを復元するとともに、機密ファイルを確実に抹消する作業を同時に行えるのが、名前がその名の通り「復元」である。

「復元」は極めてシンプルな操作インターフェースを持つ。ドライブを指定して、救出したいファイル名の一部を検索文字列として入力し「削除ファイル検索」ボタンを押すだけだ。検索文字列を指定しないで一斉検索をすることも可能だ。

すると、ゴミから抹消されたファイルだけが検索ヒットするので、救出したいファイルを選んで「コピーして復元」ボタンをおせば、ファイルは助かる。

逆に完全抹消したいときには、プルダウンメニューから「完全抹消」を選べばよい。

完全抹消すべきファイルは機密文書だけとは限らない。文書を推敲していく中で、完全にボツになったバージョンのファイルは、いつまでも存在していると混乱のもとになるので、完全に抹消しておいたほうが安心である。

また、このツールがあるからといって、バックアップをおろそかにしてはならない。そして、誤って削除したファイルだけではなく、どこのフォルダに置いたかわからなくなる「行方不明ファイル」を出さないために、Googleデスクトップのような、検索ツールを導入しておくことも重要だ。

「復元」の開発販売元であるハイセライトは、破損ファイルからの文字列救出ツールや削除メールの復元ツールなどもリリースしているほか、株式投資ソフト、そして有機農法米も売っているユニークな会社である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)