映画「ダイ・ハード」では派手なアクションを演じるブルース・ウィリス。その彼は裁判所で、ある敵と戦っている最中だ。その相手とはじゅうたん屋さんである。そのお店から高級カーペットを買ったウィリス。しかし彼がカーペットを返品したことから話がこじれてしまった。その返品したカーペットに付着していたシミの責任をめぐり戦いを繰り広げている。
今回の争いの原因となっているのは、カーペットに残っていたワインのシミである。
このカーペットは、ウィリスがロサンゼルスのお店で注文したものである。その値段は、なんと300万円相当。特製のウールとシルクでつくられたものだという。お店側は、カーペットを10パーセント割引した上で、完全な状態のまま彼の家に送ったとしている。
しかしウィリスは、何やらこのカーペットが気に入らなかったらしい。購入から6週間が経過した後、カーペットを返品している。しかしすでにカーペットは、彼が部屋のサイズに合わせて長さを短くした後だった。
そこでしぶしぶカーペットを引き取りにきたじゅうたん屋さん。しかし彼はカーペットを短くした分のお金は払おうとしない。さらにお店の人を怒らせたのは、赤ワインの飛び散ったシミである。
ロサンゼルスの上級裁判所により起こされた訴えによると、じゅうたん屋さんの側は、彼らがじゅうたんを配送した時点では、ワインのシミはなかったとしている。いっぽうのウィリスも、彼の家の誰もワインのシミをつくった覚えはないとして主張をゆずらない。お互いの主張は平行線のままである。
「馬鹿馬鹿しい訴えだ。」
双方の主張には、ウィリスを担当している弁護士も呆れ顔である。マクレーン刑事が必ず最後に勝つというのは、あくまで映画の中でのお話。果たしてこのワインのシミをめぐる争いの行方はどうなるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)