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【飛鳥 銘の鑑定日記】草食系男子は軟弱じゃない

こんにちは 占い鑑定士の飛鳥 銘です。
現在、草食系男子と呼ばれている人たちについて、私と同年代の人、特に女性に意見を求めると、「情けない」「男なら狩りをしろ」「軟弱」と、ほぼ判で押したような反応が返ってきます。
それに対して、私は「草食系は草食系らしく困ったら雑草食べてでもたくましく生きていきますよ」と答えることにしています。

男子が軟弱になったというのは、そもそも今に始まったことではなく、戦争が終わって日本が負けたときからすでに始まっていたと言えます。

特に男子が恋愛というものに対して「真剣に」取り組むようになったのは、1980年代以降のことです。

当時高校を卒業した世代、つまり新人類第一世代に対して、「最近の若い男は学問や政治に関心が薄く、恋愛なんぞにうつつを抜かしている」と文句を言っていたのは、かつて「戦争を知らない子どもたち」として、戦中派から軟弱呼ばわりされていた、いわゆる団塊世代です。

多少下品に言えば、「女の尻ばかり追い回していた」新人類第一世代が中年になって、現在の若者に向かって「女の尻を追い回さないのはケシカラン」と言っているだけです。

いつの時代も「自分たちの若い頃が最高で、今の若い者はなってない」という物言いは付きものですので、草食と呼ばれている若い男子は外野の雑音などは気にせずに、自分たちの生き方を実践していけばよいのです。

むしろ、1980年代後半に旗を振り始めた「女性の自立」という課題を、普通の女性たちがどう考えるのかということのほうが重要だと思います。

女性の自立こそは新しい時代の象徴のように言われていた時期もありましたが、それがある程度実現してみたら、別に悪いものではないけれど、特に素晴らしいものでもなかったのではないでしょうか。

草食系男子も婚活女子も、それぞれ「自分たちはどう生きるのか」という人生の基本について、懐古的な中高年やマスコミの言い分に惑わされずに考えてみることが必要だと思います。

どうぞ皆様、ステキな週末をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)