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国内初!博多高校がiPad100台導入へ 教材閲覧やテスト採点に使用

定期テストの採点もiPadで行うらしい。話題のiPadが、早くも九州の高校で導入されることが分かった。

学校法人博多学園は26日、来月末より博多高等学校の学生と教職員を対象にiPadを100台導入し、電子書籍化された副教材を活用した次世代型eラーニングを開始すると発表した。iPadを高校の学生および教員に無償貸与するのは博多高校が全国初となる。

iPadはアップル社が販売する次世代のタブレット型コンピュータで、電子書籍などを気軽に楽しめるのが特長だ。国内では5月末からの販売を予定しており、注目が高まっている。

このiPadにいち早く注目し、全国に先駆けて導入を決定したのが、九州・福岡で来年創立70年を迎える博多高等学校だ。現在、「70switch(ナナマル・スイッチ)」と題し、「生徒の人生の成功につながる教育」をテーマとした新しい教育スタイル構築に取り組んでおり、今回の導入はその一環だという。

社会で急速に進化するモバイル端末と電子書籍を活用することで、最先端技術との交流はもちろん、従来の紙媒体だけでは伝えづらかった点の補強や反復学習の促進、さらには学生と教職員の双方向性とリレーション強化などが可能になると考え、iPadの導入および無償貸与を決定した。

iPadは電子書籍化された教材の閲覧に使用するほか、マイクやスピーカーなどを活用して英語教材の独自開発も行っていくとしている。また、教職員のスケジュール管理や生徒情報もiPadで行うという。これにより、授業情報の共有や活用に役立つほか、テストの実施、採点もiPad上で行い、採点時の教職員の負担軽減に役立てる方針だ。

世界的にも最先端技術の「無償貸与」に、近隣の学校からは羨望の声も聞こえてきそうだ。一方、「別にiPadである必要はないのでは」「話題作り」との批判もあり、どう活用していくかが今後の課題となりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)